[844] フリッチャイ 投稿者:tombi 投稿日:02/07/29(Mon) 22:46
この掲示板でもたびたびフリッチャイを取り上げてきたとは思うのですが、今回DGよりフリッチャイのクラシック文庫が発売されたので改めてフリッチャイのスレッドを立ててみました。クラシック文庫を中心に色々な思いを記していきたいと思います。


先ずは思い出から。
私がフリッチャイに初めて接したのは例によって高校生の頃、DGの17cmLP(当時stelet33と言っていましたが)のリストの交響詩「前奏曲」でした。17cmLPとはいいながらDGならではの黒をバックにフリッチャイのフルトベングラーに似た指揮姿、それに黄色文字でのドイッチェ・グラモフォン・ゲゼルシャフトのタイトルの入った立派なDG盤でした。このベルリン放送響とのリストの交響詩「前奏曲」、未だに、例えば今年のレコ芸の8月号「21世紀の名曲名盤」のリストに挙げられている(但し1点だけ(^0^)/)のだから立派なものです。このレコ芸ではカラヤンがTOPでしたが、私にとってはフルトヴェングラーと並んで第1位です。(私家盤に挙げてあったかどうかは定かでは無い。)

さて、次に購入したのが、スメタナの交響詩「モルダウ」でした。これはベルリン・フィルの演奏でしたが、私にはあまり強烈な印象を与えてはくれませんでした。と言うのも私が初めて聞いた「モルダウ」がストコフスキー・RCA交響楽団のあまりにも華麗な「モルダウ」であったので、(しかもカットあり)、このフリッチャイのなんともオーソドックスな「モルダウ」を聞いても、「あれ、このモルダウ違うな」位の印象でしかなく、そのままお蔵入りになってしまっていました。その後、ノイマンやクーベリックの「我が祖国」を聞いた後では、ストコフスキーもフリッチャイもどちらも大切な演奏になってはいますが。でもそんな処から、「前奏曲」の方はその後何度も聞いたものの私の中では、フリッチャイは割と凡庸な指揮者ということになっていたと思います。

それと今でこそのフリッチャイですが、昔はどうでしょうか、フリッチャイはDGではベームやカラヤンに押されて、廉価版のHERIODORあたりに押し込まれていませんでしたか?不確かな記憶ですが。

[865] モーツアルトPコン20&27番 投稿者:tombi@実家 投稿日:02/08/14(Wed) 19:02
フリッチャイ文庫のUCCG-3428はモーツアルトのピアノ協奏曲の20番と27番である。

ピアノ協奏曲第20番ニ短調K486
クララ・ハスキルは最晩年にマルケビッチ・コンセールラムルーとこの曲を録音して銘盤の誉れ高いものであるが、この録音は1954年、ベルリンRIAS交響楽団とのもの。マルケビッチのものはSTEREO録音で、こちらはMONOなのが残念であるが、まだ若いハスキルの演奏が聴けるのが嬉しい。ハスキルの演奏のスタンスはマルケビッチのものと変わっている訳ではないので、(モーツアルトではそれほど変われない。)まだ技巧の衰えの見れないものを聞くことができるのは幸いである。又、協奏曲においてはよくソリストと指揮者の確執などといったことが言われたりするが、ハスキルとフリッチャイの2人では全くそういうことには無関係であり、ただひたすらにモーツアルトと向き合っていて、2人の個性が前面に出てくることは決してない。

ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K595
恐らく第27番の中ではこれが最高の演奏、CDでは無かろうか。ステレオであるとかモノラルであるとかは全く超越した演奏である。それにしてもハスキルのモーツアルトの命はそのタッチにあると言えないだろうか。決して軽すぎず、又、重すぎず、実に絶妙である。極論すれば、ショパンやベートーベンは弾けばそれなりにショパンやベートーベンの音が鳴ってくれるが、モーツアルトはなかなかそうは問屋が卸してくれない。フリッチャイも又、最高のモーツアルトを聞かせてくれている。これは一押しです。

[868] Re: モーツアルトPコン20&27番 投稿者:ぶりちょふ 投稿日:02/08/15(Thu) 00:31
このカップリングによって19番がおいやられちゃいましたね。
Originals盤は19&27で入ってますが。この20番に関しては、
最初ドイツのLP「ふりっちゃい・えでぃしょん」で出て、
感激したものですが、カップリングされてたモノラルの29番も
しみじみしててよいのです。

[870] Re^2: モーツアルトPコン20&27番 投稿者:tombi@実家 投稿日:02/08/15(Thu) 09:03
> 感激したものですが、カップリングされてたモノラルの29番も
> しみじみしててよいのです。

あれ、これは19番の間違いですよね。きっとCHATのやりすぎで寝不足だったのでしょう。!(^^)!これも聞いてみたいものです。

[874] Re^3: モーツアルトPコン20&27番 投稿者:ぶりちょふ 投稿日:02/08/15(Thu) 09:38
> あれ、これは19番の間違いですよね。きっとCHATのやりすぎで寝不足だっ>たのでしょう。!(^^)!これも聞いてみたいものです。

やだな、ROMられてましたか(^^;。
29番は交響曲ですよ。この曲のフェイバリッツのひとつ。

[876] Re^4: モーツアルトPコン20&27番 投稿者:tombi@実家 投稿日:02/08/15(Thu) 11:39
> やだな、ROMられてましたか(^^;。
はは、障子に目ありですよ。気にしない、気にしない。ぽくぽくぽく。

> 29番は交響曲ですよ。この曲のフェイバリッツのひとつ。
あ、そうでしたか。前後の続きからピアノ協奏曲19番かと思って。交響曲第29番の方はフリッチャイ盤、ファンが多いですね。

[879] Re^5: モーツアルトPコン20&27番 投稿者:ぶりちょふ 投稿日:02/08/15(Thu) 14:11
>交響曲第29番の方はフリッチャイ盤、ファンが多いですね。

私の場合、あくまでもモノラルの古いほうです。

[863] Re: フリッチャイ 投稿者:ぽぴぃ 投稿日:02/08/14(Wed) 18:20
僕はフリッチャイをあまり聴いていないのですが、いつだったか僕の父がフリッチャイの凄さについて語っていました。父の世代(1939年生れ)には特に強い印象を与えた指揮者だったのですね。僕が聴いた中で唯一強烈にショックを受けた演奏があります。1961年にウィーン・フィルをザルツブルクで指揮したブラームスの交響曲第2番です。

フリッチャイは最晩年にフルトヴェングラーばりの名演を展開したといわれますが、これはフルトヴェングラーを何十倍も物々しくおどろおどろしくした演奏で、テンポのもたれるような遅さもさることながら、ウィーン・フィルの全ての楽器が異常に密度の濃いはちきれるようなひびきで弾きまくり、吹きまくっていました。録音のせいもありますが、時にひびきのバランスを失い渾然としてしまうほどです。特にフィナーレの終結は、何がなんだかわからなくなるようなテンションの高さにしばし唖然としてしまったのを覚えています。

ウィーン・フィルといえば、このブラ2を演奏した頃から、少し前に亡くなったミトロプーロスの後継者として、フリッチャイの客演を増やそうとしたようですね(シュトラッサー著「栄光のウィーン・フィル」)。その目的を果たせずにフリッチャイが早世したのは非常に残念な話です。

[866] Re^2: フリッチャイ 投稿者:tombi@実家 投稿日:02/08/14(Wed) 22:01
ぽぴいさん、ようこそです。

>僕はフリッチャイをあまり聴いていないのですが、いつだったか僕の父がフリッチャイの凄さについて語っていました。父の世代(1939年生れ)には特に強い印象を与えた指揮者だったのですね。僕が聴いた中で唯一強烈にショックを受けた演奏があります。1961年にウィーン・フィルをザルツブルクで指揮したブラームスの交響曲第2番です。フリッチャイは最晩年にフルトヴェングラーばりの名演を展開したといわれますが、これはフルトヴェングラーを何十倍も物々しくおどろおどろしくした演奏で、テンポのもたれるような遅さもさることながら、ウィーン・フィルの全ての楽器が異常に密度の濃いはちきれるようなひびきで弾きまくり、吹きまくっていました。録音のせいもありますが、時にひびきのバランスを失い渾然としてしまうほどです。特にフィナーレの終結は、何がなんだかわからなくなるようなテンションの高さにしばし唖然としてしまったのを覚えています。
ウィーン・フィルといえば、このブラ2を演奏した頃から、少し前に亡くなったミトロプーロスの後継者として、フリッチャイの客演を増やそうとしたようですね(シュトラッサー著「栄光のウィーン・フィル」)。その目的を果たせずにフリッチャイが早世したのは非常に残念な話です。

お、ぽぴいさんのご尊父は私よりも11歳上ですね。ということは今は悠々自適の生活でしょうか。いえいえまだきっと第二の人生、お元気でお勤めのことと思います。ぽぴいさんはもう結婚されていましたっけ? まだでしたら早く安心させてあげてください。(余計なお世話かも(~_~;))
1961年のVPOとのブラームスの2番ですか。フリッチャイとウィーンフィルって初めて聞くような気がします。これも又面白そうですね。(ひょっとしてライブ?)レーベルやCD番号判りましたら教えてください。フリッチャイはフルトベングラーの再来と言われた最初の指揮者だったような気がします。私自身は成る程、かなり近いなと思いながらも、もっと客観的、分析的かなと感じていましたが、ぽぴいさんのこの演奏によるとそうとばかりも言えないなという気がしてきます。これは又、是非とも聞いてみたい演奏ですね。(そう言いながらも過去ログにある前回のスレッドから、名盤である「悲愴」や「新世界」を聞くのですらだいぶ年月が経っています。(・_・;))
さすが、ウィーンフィルフリークのぽぴいさん。シュトラッサー著「栄光のウィーン・フィル」も熟読玩味されてますね。即出てくるところが凄い。私なんか、読んでも即忘れてしまう方なんでいけません。今、実家なので又ウチに帰ったら早速その記事を探して見ましょう。フリッチャイが果たせずに亡くなったのもこれも又人生なのでしょうね。VPOとのベートーベン、シューベルト、ブラームスなんか本当に聞いてみたいものです。

[871] Re^3: フリッチャイ 投稿者:ぽぴぃ 投稿日:02/08/15(Thu) 09:03
> 1961年のVPOとのブラームスの2番ですか。フリッチャイとウィーンフィルって初めて聞くような気がします。これも又面白そうですね。(ひょっとしてライブ?)レーベルやCD番号判りましたら教えてください。

これは1961.8.27のザルツブルク音楽祭のライヴで、ドイツ・グラモフォンから445407-2で出ています。一応正規盤ですが、テープの状態が悪いせいか、1,2楽章だったか少し聴き辛い部分があったと思います(このCDが手元にないためうろ覚えですいませぬ)。

[873] Re^4: フリッチャイ 投稿者:tombi@実家 投稿日:02/08/15(Thu) 09:08
> これは1961.8.27のザルツブルク音楽祭のライヴで、ドイツ・グラモフォンから445407-2で出ています。一応正規盤ですが、テープの状態が悪いせいか、1,2楽章だったか少し聴き辛い部分があったと思います(このCDが手元にないためうろ覚えですいませぬ)。

有難うございました。<(_ _)>

[875] Re^5: フリッチャイ 投稿者:ぶりちょふ 投稿日:02/08/15(Thu) 10:07
このCDは期待しすぎると残念な思いをします。岩城宏之の本でも記述がありま
したが、唯一ウィーン・フィルからは馬鹿にされていて、リハーサル中に新聞
読んだり弁当を食べたりされたようです。あのしつこく喋るリハーサルに我慢
できなかったのでしょう。またフリッチャイ自身もリハーサルで妥協すること
ができなかったのでしょう。

同じ曲でしたら、ディスク・ルフランか
らでていたバイエルン国立oとの共演をオススメします。録音も若干ながらこ
ちらの方が聞きやすいです。私も一度手放してしまい、再度捜索中です。

[877] Re^6: フリッチャイ 投稿者:tombi@実家 投稿日:02/08/15(Thu) 11:47
> このCDは期待しすぎると残念な思いをします。岩城宏之の本でも記述がありま
> したが、唯一ウィーン・フィルからは馬鹿にされていて、リハーサル中に新聞
> 読んだり弁当を食べたりされたようです。あのしつこく喋るリハーサルに我慢
> できなかったのでしょう。またフリッチャイ自身もリハーサルで妥協すること
> ができなかったのでしょう。

はてさて、シュトラーサを信ずべきか、岩城宏之を信ずべきか。いずれにせよ話題盤であることは確かなようです。岩城・VPOってコンサートホールソサイエティから17cmで出てましたよね。

> 同じ曲でしたら、ディスク・ルフランか
> らでていたバイエルン国立oとの共演をオススメします。録音も若干ながらこ
> ちらの方が聞きやすいです。私も一度手放してしまい、再度捜索中です。
それにしても皆さん、お詳しい。

[878] Re^7: フリッチャイ 投稿者:ぽぴぃ 投稿日:02/08/15(Thu) 12:42
> > このCDは期待しすぎると残念な思いをします。岩城宏之の本でも記述がありま
> > したが、唯一ウィーン・フィルからは馬鹿にされていて、リハーサル中に新聞
> > 読んだり弁当を食べたりされたようです。あのしつこく喋るリハーサルに我慢
> > できなかったのでしょう。またフリッチャイ自身もリハーサルで妥協すること
> > ができなかったのでしょう。
>
> はてさて、シュトラーサを信ずべきか、岩城宏之を信ずべきか。いずれにせよ話題盤であることは確かなようです。岩城・VPOってコンサートホールソサイエティから17cmで出てましたよね。

ああ、そういえばなんかそんな文章を読んだ記憶があります。

ただ、指揮者の好き嫌いにかかわらず、当時のリハーサルにおけるウィーン・フィルは相当に態度が悪く、フルトヴェングラーのリハでさえもがやがやうるさく(音楽上の会話ならまだいいですが)、ヴァントのリハにいたってはコンマスが「重箱のすみをほじくるのは好きじゃない」とのたまう始末。バーンスタインのリハーサル・ビデオ(マーラーの9番)を観ていると、真剣にやれと指揮者でなくても言いたくなります。クナッパーツブッシュのように「よく知っている曲だから今日は止めよう」といって喜ばせるくらいやらなければ彼らとは到底付き合うことはできないのでしょうね。

シュトラッサーは当時の楽団長だったので、音楽上の素晴らしい成果とオケの風紀の乱れ?を考慮して指揮者を選んでいたのではと思ってしまいます(クーべりックのオケに対するジェントルな態度に対し「もっと厳しくしてくれたら私たちにはより効果があるのに」と述べているほどです)。

[862] Re: フリッチャイ 投稿者:リベルテ 投稿日:02/08/13(Tue) 18:49 <URL>
tombiさんご無沙汰です。
> それと今でこそのフリッチャイですが、昔はどうでしょうか、フリッチャイはDGではベームやカラヤンに押されて、廉価版のHERIODORあたりに押し込まれていませんでしたか?不確かな記憶ですが。

私もへリオドール盤以来のつきあですが、フリッチャイの音楽の凄さを本当に認識させられたのは、例のフリッチャイ・エデションでその全貌にふれた時でした。
闘病期間を入れても10年ちょっと長さの間に、あれだけの心血を注ぎきった数多くの演奏を残しているのは驚かされます。
しかも数は少ないのですが、悲愴や新世界、そしてバルトークやコダーイの作品のように複数の録音があるものでも、それぞれがその時点のフリッチャイにとっての考え得る究極の姿を追求している。
従って最終録音が理想なのだろうが、それ以前の録音も傾聴すべき演奏だと思えるのである。
61年のベルリン放送響との英雄を聴きながらこのレスをかいているのですが、
tombiさんが取り挙げられているBPOとの完成度の高い演奏も感銘度が高いが、
この最晩年の演奏は大河の流れの如く実にゆったりとしかも堂々たる風格を感じる演奏である。
例えばアダージョの葬送行進曲。慟哭の感涙と言うよりも、この演奏では彼岸の安寧に至る過程として演奏されている。
彼自身の回向を暗示しているかの様に思われる。
ぜひ一度お聴き頂きたい演奏である。

ただ私が敢えてフリッチャイの演奏とやや距離を置こう思っているのは、
あまりにも彼の演奏によって虜にされてしまい、他の演奏への興味が失せがちになる事なのだ。
フリッチャイの凄さのなせる技なのだろうが。痛し痒しである。

[864] Re^2: フリッチャイ 投稿者:tombi@実家 投稿日:02/08/14(Wed) 18:58
リベルテさん、お久しぶりです。

>私もへリオドール盤以来のつきあですが、フリッチャイの音楽の凄さを本当に認識させられたのは、例のフリッチャイ・エデションでその全貌にふれた時でした。
>闘病期間を入れても10年ちょっと長さの間に、あれだけの心血を注ぎきった数多くの演奏を残しているのは驚かされます。
>しかも数は少ないのですが、悲愴や新世界、そしてバルトークやコダーイの作品のように複数の録音があるものでも、それぞれがその時点のフリッチャイにとっての考え得る究極の姿を追求している。
>従って最終録音が理想なのだろうが、それ以前の録音も傾聴すべき演奏だと思えるのである。
まさしくその通りですね。クレンペラーやデュプレなども闘病生活が彼らの演奏にかくも大きな
影響を与えるのかと思う時、音楽の深さ、人生・運命のの不可思議さを感じずにはいられません。
天才の短命や彼らの凝縮された人生や音楽を思うに付けても、一体安穏な生活からは音楽は生ま
れないのかしらと考えてしまいます。恐らくは私たちの何倍もの速度で、又何十倍もの密度で人
生を感じ、生き抜いていったのでしょうね。そして彼らは我々に生きる意味を、人生の希望を与
えてくれているのだと感じます。

>61年のベルリン放送響との英雄を聴きながらこのレスをかいているのですが、
>tombiさんが取り挙げられているBPOとの完成度の高い演奏も感銘度が高いが、
>この最晩年の演奏は大河の流れの如く実にゆったりとしかも堂々たる風格を感じる演奏である。
>例えばアダージョの葬送行進曲。慟哭の感涙と言うよりも、この演奏では彼岸の安寧に至る過程として演奏されている。
>彼自身の回向を暗示しているかの様に思われる。
>ぜひ一度お聴き頂きたい演奏である。
BPOが58年ですから更に3年後ですね。フリッチャイ・エディションにありましたか。
これも又、是非聞いてみたい演奏です。

>ただ私が敢えてフリッチャイの演奏とやや距離を置こう思っているのは、
>あまりにも彼の演奏によって虜にされてしまい、他の演奏への興味が失せがちになる事なのだ。
>フリッチャイの凄さのなせる技なのだろうが。痛し痒しである。
いいえ、これは当然のことだと思います。これは自分自身の感性とぴったりと合うと思われる時、
それこそがその人の音楽なのでしょうね。私はどうも浮気性なのか、飽きっぽいのか、どうも一つ
に止まれない傾向にあるようです。そういう意味では岡目八目で、天才に誠に申し訳ないです。

[856] Re: フリッチャイ 投稿者:TOSCA 投稿日:02/08/10(Sat) 23:34
> それと今でこそのフリッチャイですが、昔はどうでしょうか、
>フリッチャイはDGではベームやカラヤンに押されて、廉価版の>HERIODORあたりに押し込まれていませんでしたか?不確かな記憶
>ですが。
そうなんなんだよね・・・昔からヘリオドールの¥1.200円盤だった。その後1.300円盤でジャケットが緑の厚紙・・・超ださい感じがして
買わなかったな・・・1.200円時代のジャケットが良かったわ。
悲愴のジャケットも良かったしね。チャイコの4、5番も良かった。
今聞いたらどうなのだろう?フリッチャイは聞き始めの頃クーベリックと混同してしまって・・・クーベリックは新参者でフリッチャイが
メジャーなのは言うまでもないのですが・・・(^^)
脱線お許しを・・・m(--)m

[861] Re^2: フリッチャイ 投稿者:tombi 投稿日:02/08/11(Sun) 23:07
> そうなんなんだよね・・・昔からヘリオドールの¥1.200円盤だった。その後1.300円盤でジャケットが緑の厚紙・・・超ださい感じがして
> 買わなかったな・・・1.200円時代のジャケットが良かったわ。

ベームの旧盤ミサソレもこのHERIODORで購入したものでした。今の方がCD2枚組で高いですね。さまよえるオランダ人の全曲なんかも出てましたね。あれって誰の演奏だったんだろう。記憶の遙か彼方(¨;)

[853] 「新世界」 投稿者:tombi 投稿日:02/08/07(Wed) 23:26 <URL>
過去ログにあるとは思うのですが、小生初めてフリッチャイ・BPOの演奏を聞きました。

これは良い演奏ですねえ。さすがに「新世界」ともなるとよほどの演奏でないと、ただただ聞き流してしまうことが多いのですが、トスカニーニ盤に触れた時と同じように、「お、これは」と思わせてくれるものがありました。

「新世界より」という名前の通り、Modernな要素も充分持ち合わせていますが、これはふと「ドボルザークの「田園」なのか?」という感じを持たせてくれました。いやいや、チェコへの郷愁止みがたいものがあっての「新世界より」であり、その第2楽章、諸々の民族的な旋律は盛りだくさんなのですが、これほど、「田舎」や「郷愁」を感じさせてくれる演奏はなかったのではないかしら。ターリッヒやアンチェルやノイマンも聞いて「うむ、やはり地元の演奏は良いな。」と感じさせてくれたことはあるのですが。このフリッチャイの演奏は外から覗いた「根元的な郷愁」、世界中の誰もが抱く「田舎」「故郷」を描いているように感じます。

先ず、アダージョ、序奏部のフルートの音の柔らかさに驚かされますが、これは展開部直前にも現れるフルート第2主題で決定的となります。なんとゆったりとテヌート気味に主題を奏すること。そしてその音の柔らかさ。思わずモイーズが思い起こされます。(私は学生時代から6年位、フルートをやっていましたが、なかなかモイーズの様な音色は出せないものです。)
第2楽章のイングリッシュ・ホルンも同様。音色も良く、これ見よがしに歌うのではなく、郷愁をほのかに感じさせます。総じて木管はビブラートのかからないストレートな、素朴な正に木の音色を出してくれています。
トリオ直前のホルンによる主題動機の反復も印象的。また中間部主題のチェロの歌もしみじみとした味わいを出しています。コーダの弦楽4重奏も味わい深く暮色の味わいは日本人であるなら「夕焼けこやけ」に繋がっていきます。
第3楽章、28〜29小節のクラリネットの音の動きをこれほど明確にした演奏もなく、又、ポコソステヌートへ入る前のファゴット、また入った後のファゴットの持続音も印象的です。
第4楽章の舞曲ではホルンの後打ちをもっと響かせて欲しいなとの思うもののこれは無い物ねだり。

総じて木管の印象が強かったのですが、これが「田舎」や「故郷」を感じさせてくれる元となっているような気がします。ボヘミア・マジャール、それにインディアンのペンタトニックなどを考えて見るとこうした音色造り、演奏はInternationalな、Universalな「田舎」「故郷」として期せずしてドヴォルザークが造り上げたもの、そしてフリッチャイはそれを意識して造り上げたものと感ぜられました。

これは名演です。

[869] Re: 「新世界」 投稿者:ぶりちょふ 投稿日:02/08/15(Thu) 00:39
私も大好きです。私が強く印象を持っているのはフィナーレの冒頭。
テーマに入り直前で突然のルバートがソソリます。(^^)
これは旧盤には(ひょっとするともっと若い頃ハンガリーのオケと入れてる
かもしれないけど)見られない表現です。それにしてもアツいっす、
フリッチャイの「新世界」。

[857] Re: 「新世界」 投稿者:TOSCA 投稿日:02/08/10(Sat) 23:45
今晩は
tombi殿
 フリッチャイの新世界は聴いたども忘れた。(^^ゞ
 新世界ということであれば1964年盤のカラヤン来日公演記念版
 かトスカニーニのステレオ盤が好きですね。
 この頃のカラヤンは実に溌剌としていてきびきびとした明朗闊達な
 演奏を聴かせてくれました。

[860] Re^2: 「新世界」 投稿者:tombi 投稿日:02/08/11(Sun) 23:03
>  新世界ということであれば1964年盤のカラヤン来日公演記念版
>  かトスカニーニのステレオ盤が好きですね。
>  この頃のカラヤンは実に溌剌としていてきびきびとした明朗闊達な
>  演奏を聴かせてくれました。

これはどちらかも聞いてないですね。60年代のカラヤンはおそらくそうでしょうね。でも、え、トスカニーニの「新世界」のステレオ盤なんてあるんですか?ウチに大体トスカニーニのステレオ盤なんかあったっけ?これは是非是非聞いてみたいですねえ。MONOだけであれだけ素晴らしいのを聞かせてくれたのだから、それにトスカニーニのSTEREO盤というそれだけでも、垂涎ものです。レーベル、CD番号を是非是非教えて下さい。m(__)m

[867] Re^3: 「新世界」 投稿者:TOSCA 投稿日:02/08/14(Wed) 23:41 <URL>
> これはどちらかも聞いてないですね。60年代のカラヤンはおそら
>くそうでしょうね。
そうなんです・・・この演奏は捨てがたいですねぇー
N響アワーというのがあったかどうか・・・
アレクサンダー・ギブソンで最初聴きましたです(^^)
次がこれってな感じ・・・感動した最初の演奏でした。
>でも、え、トスカニーニの「新世界」のステレオ盤なんてあるんです>か?ウチに大体トスカニーニのステレオ盤なんかあったっけ?
tombi殿
トスカニーニはステレオ盤はないです。
victorが疑似ステ化したLPがあります。ちと書き方が拙かったですね。(^^;

[872] Re^4: 「新世界」 投稿者:tombi@実家 投稿日:02/08/15(Thu) 09:06
> トスカニーニはステレオ盤はないです。
> victorが疑似ステ化したLPがあります。ちと書き方が拙かったですね。(^^;
あ、擬似STEREOね。それでも良いから聞いてみたいなあ。フルトヴェングラーだって最初の頃のLPは、擬似ステレオが多かったですよね。

[855] Re: 「新世界」 投稿者:菅野 投稿日:02/08/10(Sat) 01:10
tombiさん、こんばんは。

> 過去ログにあるとは思うのですが、小生初めてフリッチャイ・BPOの演奏を聞きました。
>
> これは良い演奏ですねえ。さすがに「新世界」ともなるとよほどの演奏でないと、ただただ聞き流してしまうことが多いのですが、トスカニーニ盤に触れた時と同じように、「お、これは」と思わせてくれるものがありました。
>

でしょでしょう(^^)。特に第2楽章は魅力的ですよね。これほど心こめて
演奏されたものも珍しいと私は思います。

[859] Re^2: 「新世界」 投稿者:tombi 投稿日:02/08/11(Sun) 22:58
> でしょでしょう(^^)。特に第2楽章は魅力的ですよね。これほど心こめて
> 演奏されたものも珍しいと私は思います。

良い演奏のご紹介有り難うございました。私家盤の方に入れておきましょう。更新はいつになるのか(¨;)

[846] バルトーク「管弦楽のための協奏曲」 投稿者:tombi 投稿日:02/08/01(Thu) 00:10 <URL>
フリッチャイのバルトーク。オケコンならずともなんでも聞かせてくれますが、特に4楽章、5楽章が良いでしょうか。オケコンあたりになってくると録音の良さも重要な要素になってきますが、ちょっと金管のハイ上がりが気にはなりますが、それでも演奏の素晴らしさがそれを上回ります。

この曲は私が聴いているだけでも、ライナー、ショルティ、レヴァインとシカゴ響の名演が多いのですが、フリッチャイのベルリン放送響も良く鳴っている、マジャール系ならではのオーケストラ・ビルダーであったことが感ぜられます。

しかし、ライナー以来でのシカゴ響の名演。なにかおかしいですね。シカゴ響が委嘱したのはコダーイのオケコンであって、バルトークのオケコンはクーゼビツキーのボストン響だったのですが、クーゼビツキーは初演の1回のみ、録音すら残していません。その後ボストン響にバルトークのオケコンの録音って有りましたっけ?クーゼビツキー、ショスタコービチの7番のカリカチュアを感じたからでしょうか。真に愛情を注いだのはやはりライナーでした。自らも振る予定であったコダーイのオケコン、行くことが出来なくなって、バルトークにアメリカに運んでもらったのでした。当然、バルトークは充分研究できたことと思います。アメリカでの不遇の跡でのオケコンのこの明るさ、コダーイの影響がかなりありと感じることが出来る人は少なくないのではないでしょうか。音楽の友社「名曲解説全集」で作曲家の柴田南雄は「もはや思考や探求や自足さえも超越し、平易な楽想によって人を楽しませる音楽になりきったといってよいであろう。」と判ったようなことを書いていますが、これはちょっと違う。殆ど作曲をしなかった間、彼の頭には、祖国や盟友コダーイとのこと、又、彼の音楽が鳴り響いていたに違いありません。ハーリー・ヤーノシュがナポレオンを嘲笑したように、バルトークはショスタコーヴィッチやラフマニノフなど俗っぽいもののみを受け入れるアメリカの楽壇に対し、揶揄的な嘲笑がオケコンに入っていたとしてもそれは当然の如くに受け入れられます。

フリッチャイ、この演奏をしているのが1957年ですから、作曲家と同じ病(白血病)であることは当然知っていたことと思われます。

カップリングの「2つの肖像」アンダとの「ピアノと管弦楽のためのラプソディ」も名演です。(UCCG-3433)

[845] フリッチャイの「英雄」 投稿者:tombi 投稿日:02/07/29(Mon) 23:27
その後、フリッチャイの本当の偉大さに気が付いたのは30年も経ってからだったと思います。折しも、フリッチャイ・エディションなどが出始めました。その後、ネットにおいても活発に議論がなされてはいましたが、私の手に入ったのは有名な「悲愴」の一枚のみ。これも何故か私の心を未だ動かさずに至ってはいるのです。(過去ログ参照。)

さて、そこで今回出たフリッチャイクラシック文庫。数々聞いて行くにつれてフリッチャイの凄さ、偉大さを実感するようになってきています。

先ずはその最右翼フリッチャイの「エロイカ」から行きましょう。
いや、これは実に立派な「英雄」だと感じます。1958年のベルリンフィルとの演奏ですが、フルトヴェングラーの4年後ですが、こうも音が変わるものか、しかし又ヴァイオリンなどにおいてはいかに「昔」が残っているのか。そうした正に過渡期が生み出した、しかもフリッチャイの死の3年前の頗るつき名演ではありますまいか。「英雄」の録音というのは数々あれど、なかなか名演に接するというのはあり得ません。フルトヴェングラーとモントウが思い浮かぶ位でしょうか。(最近ではフルネ都響もちらりと浮かびますが。)
第一楽章から木管のブリッジでもともとゆっくりとしたテンポを更に落としてゆったりと歌わせていること、又、オーボエの音色の美しいこと。第二楽章ではスタッカートというのは殆ど無く、メゾスタッカート、レガートになりゆっくりとした如何にも葬送行進曲の歩みとなります。そしてこの弦の触れ方はどうか。弓が弦に触れるその触れ方が正に我々の呼吸そのものと感じさせてくれます。葬式の際に我々がどのような呼吸をしているのか判りませんが、正にこのようなものだと感じさせられます。そしてこれ以降、実に音楽が生き生きとした、呼吸をしている、極めて人間的なものになっていきます。3楽章のトリオのホルンは又なんと自然で生き生きとしていることか、人工的とか、完璧とか、そう言うことは何も感じさせず、極めてすーっと我々の心の中に入って来てくれます。そして正にatacca で続く4楽章、冒頭のテーマのピチカーットから、我々は又、我々と共に呼吸をしている音楽を聴くことになります。そしてそれは朗々と鳴り響くホルンのテーマ吹奏まで繋がっていきます。

立派な「エロイカ」の演奏というのは聞いたことがありますが、私にとってこれほど身近で肉体的な、従って極めて暖かな人間的な「エロイカ」というのは聞いたことが無かったような気がします。壮大な観念のフルトヴェングラー、端正で気品のあるモントウ。非常に表現しづらいのですが正に斬れば血の出るような音楽。ソレがフリッチャイの「エロイカ」であると感じます。

[816] ミサ・ソレムニス 投稿者:tombi 投稿日:02/05/26(Sun) 00:01 <URL>
ジンマンのベートーヴェン「荘厳ミサ」を聞きました。

第9は流行ってもベートーヴェン最後の曲は皆さん、あまり好きではないのでしょうかねー。私にとっては思い入れの深い曲なのですが。私家盤でも記しているのですが、私はやはりこの曲には荘厳さ、厳粛さ、切実さ等を求めています。従って、今でもカール・ベームの旧盤(モノラル)が一番であることには変わりありません。何故かクレンペラーはぴんと来ないものがあるし、バーンスタインも間延びして感ぜられます。

そんなところで聞き始めたジンマン盤でしたが、これはなかなか興味をそそられますね。というのも私がこれまでこの曲に抱いていたイメージと全く異なるからです。ベーレンライターのみならず、ヘンレ版とか。
明るい、めちゃ明るい、ハイドンとか喜多尾氏が書いていましたが私にはヘンデルに聞こえる(まあ、どちらでも良いですが)。兎も角、音が弾んでる。弾む「荘厳ミサ」なのです。従ってテンポも早い。サンクトウスだったかな、これまで合唱でやっていたのをソリストで歌わせている。私が感ずるのに、恐らく演奏する側にとってみれば非常に楽しい曲作りになっている。これほど明るく楽しいミサ・ソレムニスはなかなか無かったのではと思わせてくれます。
この曲はソリストが非常に重要だと思いますが、(クレンペラーやバーンスタイン盤で気に入らない原因の一つもこれ。)このジンマン盤はソリストが皆良いですね。又、ティンパニーを始めとして金管、木管の音色も良くて一つ一つが非常に意味を持っているように感じられます。又、合唱も決して厚みのある合唱ではないのですが、綺麗にこなしています。

私のこれまでのイメージしてきたのとは全く異なる演奏であり、ベームが一番なのも揺るぎないのですが、これは又貴重な一枚として取っておきたい盤です。

[854] Re: ミサ・ソレムニス 投稿者:ぽぴぃ 投稿日:02/08/08(Thu) 13:32
ミサ・ソレムニスは僕の中ではまだちゃんと消化できていない作品です。
一応クレメンス・クラウス/VPOとトスカニーニ/BBCを
持っており、どちらも名演だと思いますが、曲の中には入り込めない
ですね。ことに後半ヴァイオリン・ソロが出てくるあたりから
音楽が荘厳さと神秘さを増すと同時に聴くのが重荷になってきます。
まずジンマンのヘンデルのように晴朗で楽しい演奏から入って
すっきり消化したら、作品の素晴らしさに
目覚めるような気がしてきました。

[858] Re^2: ミサ・ソレムニス 投稿者:tombi 投稿日:02/08/11(Sun) 22:56
お、ぽぴいさん、こんにちは。

> 一応クレメンス・クラウス/VPOとトスカニーニ/BBCを
> 持っており、どちらも名演だと思いますが、曲の中には入り込めない

私はクレメンス・クラウスのものはAndanteのを聞きながらダウンロードしたままで、まだ青焼きしてません。そう言えばクナの「グレート」もそうです。その時、その時にやらないといけませんね。

> まずジンマンのヘンデルのように晴朗で楽しい演奏から入って
> すっきり消化したら、作品の素晴らしさに
> 目覚めるような気がしてきました。

成る程。判るような気がします。おそらくは時代も影響しているのでしょうね。我々が学生時代の頃はまだ暗かったですから。重厚長大の時代。もっと良い社会は無いものか、世の中何とかならないのか、仏蘭西、英吉利、亜米利加、日本と何かを模索している60年代後半でした。これが70年代に入っていくとがらっと変わってきますからね。ぽぴいさんの受容はそれはそれで良いような気がします。今後重苦しい時代にならなければ良いことを願うばかりですが・・・・

[850] Re: ミサ・ソレムニス 投稿者:TOSCA 投稿日:02/08/03(Sat) 13:04
> ジンマンのベートーヴェン「荘厳ミサ」を聞きました。
ジンマンとはお珍しい!そういうわたしもゲット・・・
> 第9は流行ってもベートーヴェン最後の曲は皆さん、あまり好き
>ではないのでしょうかねー。
>私にとっては思い入れの深い曲なのですが。私家盤でも記しているの>ですが、私はやはりこの曲には荘厳さ、厳粛さ、切実さ等を求めてい>ます。
でしょうね。第九と並び称される程の・・・人類の遺産ともいうべき曲ですね。(大学時代の先生が言ってました)
>従って、今でもカール・ベームの旧盤(モノラル)が一番であることには変わりありません。トスカニーニも良いですが・・・ベーム先生のはもっと素晴らしい。崇高さが絶頂だ!波長が合いましたね。(^^)

> そんなところで聞き始めたジンマン盤でしたが、これはなかなか興味をそそられますね。
> 明るい、めちゃ明るい、ハイドンとか喜多尾氏が書いていましたが
>私にはヘンデルに聞こえる(まあ、どちらでも良いですが)。
>兎も角、音が弾んでる。弾む「荘厳ミサ」なのです。
>従ってテンポも早い。
面白そうな演奏でござるな。万民受けするような・・・・
しかし、荘厳というからにはおべんちゃら節じゃあかんと言うのが
わたしの感触・・・音楽は基本は楽しいけりゃ良いが音楽そのものの敬虔さをねじ曲げるのは・・・罵倒すようなものではないのか。
従ってジンマン盤はクラシック普及協会推薦ということで如何で
ござろうや?
また戯言を連発してしまった。お許しを・・・

[852] Re^2: ミサ・ソレムニス 投稿者:tombi 投稿日:02/08/03(Sat) 23:21 <URL>
> > ジンマンのベートーヴェン「荘厳ミサ」を聞きました。
> ジンマンとはお珍しい!そういうわたしもゲット・・・
ジンマンはロッテルダムの「魔法使いの弟子」(LP)が最初でした。

> > 第9は流行ってもベートーヴェン最後の曲は皆さん、あまり好き
> >ではないのでしょうかねー。
> >私にとっては思い入れの深い曲なのですが。私家盤でも記しているの>ですが、私はやはりこの曲には荘厳さ、厳粛さ、切実さ等を求めてい>ます。
> でしょうね。第九と並び称される程の・・・人類の遺産ともいうべき曲ですね。(大学時代の先生が言ってました)
ベートーベンは第9よりもこちらの方が傑作だと思っていたようです。

> >従って、今でもカール・ベームの旧盤(モノラル)が一番であることには変わりありません。
>トスカニーニも良いですが・・・ベーム先生のはもっと素晴らしい。崇高さが絶頂だ!波長が合いましたね。(^^)
私トスカニーニの「荘厳ミサ」でそちらのBBSに今日あたりスレッドを立てようかなと思っていたところです。TOSCA殿に先を越されてしまいました。でも、TOSCA殿と一緒で嬉しいです。TOSCA殿のBBS”Requiem”でも昔記したことがあったかどうかで迷ってもいたのです。

> > そんなところで聞き始めたジンマン盤でしたが、これはなかなか興味をそそられますね。
> > 明るい、めちゃ明るい、ハイドンとか喜多尾氏が書いていましたが
> >私にはヘンデルに聞こえる(まあ、どちらでも良いですが)。
> >兎も角、音が弾んでる。弾む「荘厳ミサ」なのです。
> >従ってテンポも早い。
> 面白そうな演奏でござるな。万民受けするような・・・・
> しかし、荘厳というからにはおべんちゃら節じゃあかんと言うのが
> わたしの感触・・・音楽は基本は楽しいけりゃ良いが音楽そのものの敬虔さをねじ曲げるのは・・・罵倒すようなものではないのか。
> 従ってジンマン盤はクラシック普及協会推薦ということで如何で
> ござろうや?

うんうん、みんなに楽しんでもらう、親しんでもらうと言う点においては良いかと思います。同意!!何と言ってもベートーベンの「荘厳ミサ」ですのでねえ。激しく同意です。

> また戯言を連発してしまった。お許しを・・・
いえいえ、自由な発言が無ければつまらぬものになります。どんどん宜しくお願いします。

[831] Re: ミサ・ソレムニス 投稿者:tsumu 投稿日:02/06/23(Sun) 23:29 <URL>
> ジンマンのベートーヴェン「荘厳ミサ」を聞きました。

 私も聞きました。演奏の印象はtombiさんとだいたい同じです。
ジンマンは交響曲全集の時からお気に入りで、今回も期待を裏切ら
ない内容で、大変満足しています。

 でも、さすが、ベートーヴェン。これまで幾多の名演奏家、
大指揮者が掘り下げてきたというのに、まだこのような表現が
なりたつ可能性を蔵している。没後180年近く経過したというのに、
いまだその可能性の泉はつきず、ということでしょうか。変な
ところで感動してしまいました。

[832] Re^2: ミサ・ソレムニス 投稿者:tombi 投稿日:02/06/24(Mon) 22:27 <URL>
>  でも、さすが、ベートーヴェン。これまで幾多の名演奏家、
> 大指揮者が掘り下げてきたというのに、まだこのような表現が
> なりたつ可能性を蔵している。没後180年近く経過したというのに、
> いまだその可能性の泉はつきず、ということでしょうか。変な
> ところで感動してしまいました。

これが他の芸術にはない音楽の醍醐味でしょうね。料理に似ているのかなという気がしないでもありません。ジンマンって私の最初のLPはロッテルダムフィルの「魔法使いの弟子」だったような気がします。その頃はこんなになるなんて夢にも思わなかったのですが。田舎にはジンマンのCDなかなかなくていけません。

[849] Re^3: ミサ・ソレムニス 投稿者:ake 投稿日:02/08/02(Fri) 23:21
こちらでは、はじめまして。よろしくお願いします。
ミサ・ソレムニス。(ベー先生こんな凄い曲を作ってたのですかっ!!感涙)
つい最近知ったばかりでまだ何もわかってませんがちょっと一言。

ベームさんのベートーヴェン「荘厳ミサ」を聞きました。
1度聴いただけでは何も見えてこないでしょう。(今、2回目に突入)
なので第1印象ですが....。

最初の音を聴いて、驚き、感動しました。なんて重厚な響きだろうと。
(録音場所の教会のオルガンの響きがすごい!生だともっと凄いでしょうね!)
それから合唱の「キーーリエっ」との歌い出し、独唱に鳥肌、爆涙、しばし放心状態。これは本当に「荘厳」という言葉がぴったりかと。暖かく、大きく包み込んでくれるようなキリエですかね。(涙)

tombiさんのカール・ベームの旧盤(モノラル)への「暖かい」というコメント。すっかり忘れて私も使ってました。(自分のとこで。笑)
本当に暖かい。そして、何か深いものを感じます。(意味不明)
ガーディナーさんでのオーケストラの輝かしい音、若い生命力が溢れるような演奏、(お前が言うなっ。笑)
独唱、合唱、オケも素晴らしいと感じられますが、ベームさんのは大人というか、もっと大きいものを感じます。(更に意味不明)

tombiさんの、ベームさんへの深い思い入れに影響を受けたのではないのをわかっていただけたらと思います。

[851] Re^4: ミサ・ソレムニス 投稿者:tombi 投稿日:02/08/03(Sat) 23:09 <URL>
akeさん、ようこそです。

> こちらでは、はじめまして。よろしくお願いします。
こちらこそ宜しくお願いします。じゃんじゃん利用して下さい。

> ベームさんのベートーヴェン「荘厳ミサ」を聞きました。
> 1度聴いただけでは何も見えてこないでしょう。(今、2回目に突入)
> なので第1印象ですが....。
> 最初の音を聴いて、驚き、感動しました。なんて重厚な響きだろうと。
> (録音場所の教会のオルガンの響きがすごい!生だともっと凄いでしょうね!)
> それから合唱の「キーーリエっ」との歌い出し、独唱に鳥肌、爆涙、しばし放心状態。これは本当に「荘厳」という言葉がぴったりかと。暖かく、大きく包み込んでくれるようなキリエですかね。(涙)
> tombiさんのカール・ベームの旧盤(モノラル)への「暖かい」というコメント。すっかり忘れて私も使ってました。(自分のとこで。笑)
> 本当に暖かい。そして、何か深いものを感じます。(意味不明)
> ガーディナーさんでのオーケストラの輝かしい音、若い生命力が溢れるような演奏、(お前が言うなっ。笑)
> 独唱、合唱、オケも素晴らしいと感じられますが、ベームさんのは大人というか、もっと大きいものを感じます。(更に意味不明)

ベーム旧盤のミサ・ソレムニス気に入って頂けたようで嬉しいです。良い演奏というものはどうしても他の人にも判ってもらいたい、この感激を分かち合いたいと思うもののようですね。私「暖かい」という表現を使っていたのですね。私自身忘れてました。(^^ゞ真面目で真摯な演奏であっても(或いはそうであればあるほど)それが心に癒しを与えてくれ、暖かいという印象を与えてくれるのでしょうね。私自身、どんなにこの演奏に癒されたことか。私自身がソリストと一緒になってミゼレーレ(我を憐れみ給え)を心底から叫び、更に演奏がそれに応えてくれる。そんな感じであるように思われます。

> tombiさんの、ベームさんへの深い思い入れに影響を受けたのではないのをわかっていただけたらと思います。

ええ、ええ。そうであってくれればこれに勝る喜びはありません。宏大なる共生感!!

[838] クラシック音楽の本質とは? 投稿者:吉岡伊豫守爛柯 投稿日:02/07/11(Thu) 20:54
何が一体クラシック音楽を愛好させる所以なんでせうか??

[842] Re: クラシック音楽の本質とは? 投稿者:山の作曲家 投稿日:02/07/28(Sun) 03:18 <URL>
> 何が一体クラシック音楽を愛好させる所以なんでせうか??

クラシック音楽とは何かということを、とても本質をついてピーター・バラカン氏が言っていた。
Composed Musicなんですね。

精密に楽譜に書くというプロセスを経て作られるための、綿密な構造と密度。
この「道筋のある高度な構造」と「計画性」がクラシックの特徴でしょうか。
音色やエモーション、その他様々な魅力は、クラシック以外の音楽にも劣らずあるわけで、その中で、バロックから古典から現代音楽までのクラシックに共通している点でしょうか。

[843] Re^2: クラシック音楽の本質とは? 投稿者:tombi 投稿日:02/07/28(Sun) 23:13 <URL>
> クラシック音楽とは何かということを、とても本質をついてピーター・バラカン氏が言っていた。
> Composed Musicなんですね。
>
> 精密に楽譜に書くというプロセスを経て作られるための、綿密な構造と密度。
> この「道筋のある高度な構造」と「計画性」がクラシックの特徴でしょうか。

Classic という言葉が誤解を生みますが、私が以前記したように歴史を担いながら、最先端の所で創造性、 Originality を生み出そうとするもの。従って作曲も当然そうですが、再現芸術である演奏も又、それは言えるのではないかと思っています。作曲家でありながら優れた演奏家と言うのも宜なるかなと思いますし、作曲家でなくても、現在古楽においてもモダーンにおいても優れた演奏家はやはり研究を欠かさないですよね。議論の余地はあっても、ベーレンライター版、ヘンレ版大いに結構と思っています。

[841] Re: クラシック音楽の本質とは? 投稿者:tombi 投稿日:02/07/13(Sat) 00:16
> 何が一体クラシック音楽を愛好させる所以なんでせうか??

感情、感受性、感性なのでしょうね。よく教養だとか、お勉強みたいにクラシック音楽を聞こうとする人がいますが、大人になって聞き始める人にそういう傾向が強いような気がします。それでも構わないのですが、音楽は恐らくそういう人に感情的な揺さぶりをかけてくることでしょう。それではまるかどうか。若くしなやかな感性は簡単にはまってしまうでしょうね。感情はdynamicなもので時間芸術に適し、空間芸術はその時間を切り取り、永遠の現在に閉じこめたもの、よりstaticで理知的、認識的と思います。反面、音楽はその分、熱狂的にもなりやすく、又、溺れやすく、又受動的にもなりやすい。クラシック音楽はポピュラー音楽以上にcomplexであり、一端はまれば人間存在そのもの(=自分自身)と感じるのではないでしょうか。それに又、芸術は伝統を背負いながら、時代の最先端で格闘し自らのOriginalityを生み出して行くものです。月並みな言葉や音楽が厭きられるのは当然のこと。芸術と言われるものはやはり時代の検証を受けているのだと思います。
現代であればあるほど、その音楽は複雑性を増しかつてはベートーベンだったものが、今やブルックナーやマーラーが当たり前。ストラヴィンスキーのハルサイでさえ、アマオケで演奏される。グルダが現れ、グールドが現れ、人間存在の複雑さや現代性・同時代性を感じさせてくれると同時に普遍性も感じさせてくれる。ポピュラー音楽は別に伝統や最先端で戦っているわけではないので、時には勝てず流されて行く。(残るものはありますが。)
クラシック音楽は自然をも含めた人間存在の真実を直に感情に訴えかけてくれてくれるのではないでしょうか。

西欧的自我は肥大し、解体したのと同じように音楽も又、解体し、解体した中で再構築を迫られています。

しかし、系統発生と個体発生があるように、我々個々人は今までの人類の歴史を個々の中で体験し、その最先端の所にいながら、尚かつシュトウルム・ウント・ドウランクの青春時代があったり、自我狂の時があったり、している。たとえ時代は没落・衰退の時にあっても、いつの時代にあっても成長する若者は常にロマン派と感じます。ドストエフスキーが常に若者を描いていたように、人間の中には時代は変わってもいつも変わらぬ何かがあるのですね。時代を超えた孤独とか弱さとか共生感とか。そうしたものを感じるからこそ我々クラシック音楽を聴き続けるのではないでしょうか?
時は現代で極めて複雑、音楽も文学も難解を極めますが、人間を超して行ってしまっているのでしょうか。人間てそれほど複雑でしょうか?輪廻や循環の思想が大事なような気もします。
私思うのですが、自我肥大の音楽からいきなり解体されてしまったような気がします。音楽の歴史に黄昏時や老人派というのがあっても良いような気がするのですが、それから解体され土に戻るというのは判るのですが。やはり時の方が早かったのか。

[847] Re^2: クラシック音楽の本質とは? 投稿者:TOSCA 投稿日:02/08/01(Thu) 08:00
ご無沙汰!
tombi殿
クラシック音楽の本質じゃ・・・???
歌は世につれ世は歌につれ・・違ったか?失礼

クラシック音楽なるものはそもそもいつの時代から発祥せざるや!
エジプトか?
起源を追求してもしょうがないか・・・
じゃー貴族社会の奴隷となっていた時代は・・・
庶民の音楽と同化して一体化した時は・・・
等々
クラシック音楽の本質とはではなく音楽とはその時代時代で千変万化する普遍のものと信じます。
tombi殿が言われている昔はベートーヴェン、モーツァルトであったが
今やブルックナー、マーラー・・・・
そんなわけないよな・・・おじさん達は嘆きそう
いや、今やマーラーが基本モーツァルトは難しい!という若者も現れているから驚くばかりである。時代の感覚が違うんじゃないの?
クラシックの本質とは?そのものに答えがあろうはずもなく・・・
何故なら人それぞれ趣向も違うし当然考え方も違う。
ある方は断然バロックだわ!
・・・・・・・
またある方はブーレーズだ!
と勝手気儘な聴き方を得意としている。
これらの接点がどうも古典音楽の本質らしいというのがわたしの意見
である。世迷い言をお許しあれ!退散!

[828] ザンデルリンク&POのラフ2 投稿者:菅野 投稿日:02/06/21(Fri) 01:08
 ラフマニノフはこれまでほとんど耳にしてこなかったのですが、
ある方の演奏会にでかけて、彼の交響曲第2番を耳にしてから
「世にこんな美しい音楽があるのか」と感じ、今まで聞くことの
無かったのが勿体無く思われました。全楽章魅力あると思います
が、私は第1楽章と第3楽章が大好きです。

 この両楽章の魅力を余すところ無く伝えているのがクルト・
ザンデルリンク&フィルハーモニア管弦楽団です。

 いつものように力むところは皆目見られず、弦楽をたっぷりと
鳴らし、管楽をバランスよく吹かせます。第1楽章の深遠な響きは
霧がかった森林を思い浮かべさせ、ぎりぎりのセンチメンタリズム
を全体に漂わせているように思えます。

 第3楽章はこの演奏の白眉だといえるでしょう。優しさに包まれた
クラリネットの消えてしまわないで、と叫びそうになるほどの弱音
の意味深長さ。クライマックスの心の高揚。何度も聴きたくなり
ます。 
 第4楽章も全ての音が意味を持って響いて聴く者をとらえます。

 レーベルはワーナークラシック(BEST100)。お値段も1000円と
お手ごろ価格です。

[834] Re: ザンデルリンク&POのラフ2 投稿者:tombi 投稿日:02/06/25(Tue) 13:06
過去ログ4の548留守居家老さんから8件、ラフマニノフの交響曲のスレッドがありました。ご覧下さい。

[835] Re^2: ザンデルリンク&POのラフ2 投稿者:菅野 投稿日:02/06/26(Wed) 01:14
> 過去ログ4の548留守居家老さんから8件、ラフマニノフの交響曲のスレッドがありました。ご覧下さい。

拝見致しました。なるほど、嫌いな方も意見も面白いですね(^^)。
私はこれほど愛情たっぷりの音楽も珍しいと思います。勿論好きな
部類の音楽です。
 という事でラフsym2の隠れ名盤をまたお教え頂ければと思いますm(__)m。

[829] Re: ザンデルリンク&POのラフ2 投稿者:tombi 投稿日:02/06/21(Fri) 23:22
>  ラフマニノフはこれまでほとんど耳にしてこなかったのですが、

私もラフマニノフは良い聞き手とは言えません。
ピアノ協奏曲&パガニーニくらいではないかと思います。若い頃クライバーンでPコン2番を聞いた時には出だしから感動してしまったのですが、映画等で使われすぎてしまったせいか、私的には短命でした。なにかラフマニノフって麻疹みたいな気がします。でもシンフォニーはまだ聞いてなかったので聞いても良いような気がします。これ実演で演奏したのはぽぴーさんだったかな。あれ、いちさんだっけ?記憶力減退だあーーーー。

[836] Re^2: ザンデルリンク&POのラフ2 投稿者:ぽぴぃ 投稿日:02/07/05(Fri) 00:55
それは私です(笑)。コンサートマスターでした
(菅野さん今年はエロイカなのでぜひどうぞ)。
ラフ2は嫌いな人は本当に嫌いみたいですね。。
オケ内でもこんなの弾きたくないという人と長年の夢だった
という人の両極端に分かれました。
僕は演歌だ、映画音楽だ、といろいろ言われようが、弾いていて
本当に曲の美しさにしびれました。
ザンデルリンクは未聴なのでいずれ聴いてみようと思います。

[837] ご無沙汰です 投稿者:菅野 投稿日:02/07/06(Sat) 01:42
 ぽぴぃさん、こんばんは。
> それは私です(笑)。コンサートマスターでした

はい、あの時はお世話になりました。あれ以来ラフ2が好き
になりました(それまで未聴だった事もありますが、情感
が溢れていて良かったです)。

> (菅野さん今年はエロイカなのでぜひどうぞ)。

いつ頃でしょうか。都合がつきましたら伺いますので、
その時はまた宜しくお願い致します。

> ラフ2は嫌いな人は本当に嫌いみたいですね。。
> オケ内でもこんなの弾きたくないという人と長年の夢だった
> という人の両極端に分かれました。
> 僕は演歌だ、映画音楽だ、といろいろ言われようが、弾いていて
> 本当に曲の美しさにしびれました。

オケでも意見が分かれるんですね。嫌いな曲を弾く時というのは
心を入れるのも一苦労なのでしょうね。

> ザンデルリンクは未聴なのでいずれ聴いてみようと思います。
はい、私はこの演奏を大変気に入っております。これで1000円は
お安いと思いました(勿論個人的な見解ですが(^^))。

[824] クーベリック&バイエルン放送響の「巨人」 投稿者:菅野 投稿日:02/06/06(Thu) 23:06
この演奏を聴くまで、「巨人」はあまり好きではありませんでした。
 でもこの演奏を聴いてからは、この曲を理解できるようになれまし
た。バーンスタイン盤やワルター盤、若杉盤を聞いても好きにはなら
なかったのに。不思議なものですねぇ。
 バイエルン放送響の柔らかなホルン、クラリネット、爽やかなヴァ
イオリンとクーベリックの表現が、私の心を捉えてくれたのでしょう
ね(^^)。
 他の演奏でこれは、というものがあればご教示願いますm(__)m。

[825] Re: クーベリック&バイエルン放送響の「巨人」 投稿者:tombi 投稿日:02/06/08(Sat) 00:00 <URL>
Audite のマーラー・ライヴシリーズですね。

> この演奏を聴くまで、「巨人」はあまり好きではありませんでした。
>  でもこの演奏を聴いてからは、この曲を理解できるようになれまし
> た。バーンスタイン盤やワルター盤、若杉盤を聞いても好きにはなら
> なかったのに。不思議なものですねぇ。

そうでしたか。私は初聞きのワルターでめろめろにされてしまったんですけどねー。今でもマーラーでは一番好きな曲です。

>  バイエルン放送響の柔らかなホルン、クラリネット、爽やかなヴァ
> イオリンとクーベリックの表現が、私の心を捉えてくれたのでしょう
> ね(^^)。
>  他の演奏でこれは、というものがあればご教示願いますm(__)m。

ライヴシリーズは1、2、5、9、7と今迄出ているんでしたっけ。もう少し進んだかな。この中で私が聞いているのは5番と7番ですが、5番が出色だと感じています。7番はなんとなく慣れていないという感じが否めないような気がします。どちらも現代のモダーンな演奏とは別で素朴・朴訥でなんともいえない暖かさが漂っていますね。

[826] Re^2: クーベリック&バイエルン放送響の「巨人」 投稿者:菅野 投稿日:02/06/09(Sun) 23:52
tombiさん、こんばんは。

> Audite のマーラー・ライヴシリーズですね。

はい、そうです。


> そうでしたか。私は初聞きのワルターでめろめろにされてしまったん
>ですけどねー。今でもマーラーでは一番好きな曲です。

まだマーラーの良さを本当に分かりきっていなかった頃に聞いただけ
ですから(^^)。また聞き直せば変わるかもしれません。


> ライヴシリーズは1、2、5、9、7と今迄出ているんでしたっけ。もう少し進んだかな。この中で私が聞いているのは5番と7番ですが、5番が出色だと感じています。7番はなんとなく慣れていないという感じが否めないような気がします。どちらも現代のモダーンな演奏とは別で素朴・朴訥でなんともいえない暖かさが漂っていますね。

これらの他に「大地の歌」も出ましたね。財政がついていけば購入するん
ですが(^^;。

[830] Re^3: クーベリック&バイエルン放送響の「巨人」 投稿者:tombi 投稿日:02/06/23(Sun) 23:07 <URL>
> > ライヴシリーズは1、2、5、9、7と今迄出ているんでしたっけ。もう少し進んだかな。この中で私が聞いているのは5番と7番ですが、

よく調べてみたら1番も2番もありました。(^^ゞ
で2番はまだ聞いてないですが、「巨人」聞いてみました。
成る程、なかなか良い演奏ですね。菅野さんが感銘を受けたというのも判るような気がします。なによりも健康的と言う気がします。恐らくは音が充分に鳴って爽やかなところからそんな印象を受けるのかと思いますが。
ワルターのは録音が古いせいもあってか、音が痩せていて「青春の苦悩と挫折」にぴったりという印象を受けましたが。小澤なんかも録音はまだ新しく小澤自身もまだ若かったはずなのに爽やかという印象はありましたが何故か健康的という印象はなかったですね。日本人であってユダヤ人では決してないのですが、師匠バーンスタインの影響でしょうか。クーベリックのものは一つ一つの音が漲っていて、例えば3楽章の「葬送行進曲」の低弦の音も虚無的でありながらも若さがある、そんな感じです。イメージ先行ではなくて、若者なら若者のしなやかな肉体という実存があってしかる後の苦悩と挫折なんだというクーベリックの主張が一つ一つの音に如実に表されている、そんな演奏と感じました。

又、「復活」は別の折に記したいと思っています。
又、夜の歌については、アバドの新盤も出ましたので、それと比較しながら単独にレスを起こす予定でいます。

[817] ムラヴィンスキー 投稿者:tombi 投稿日:02/05/26(Sun) 23:07
ムラヴィンスキーのブラームスを聴きました。
ブラームスの交響曲第4番、1973年の初来日ライブです。

ムラヴィンスキーを聴く事自体が本当に久しぶりのような気がします。もう7〜8年は聴いていない?ですので聴く前に先ずは構えてしまいました。で、聞き始めたのですが・・・・

いいですねー。確かにこれは他に誰もまねの出来ないムラヴィンスキーの音です。生硬な感じは確かに否めないのですが、きっちりとした室内学的なアンサンブル。セルのようでありながら、スラヴの血は確実に流れているというか、熱いものを常に内包しているまさにムラヴィンスキーです。暫くこの音を忘れていました。堅いようでいながら実は熱い。取っ付きが悪い印象を与えるのだけれども、その中へ入っていくと実に懐が広く尚かつ暖かい。ムラヴィンスキー独特の音ですねえ。

ブラームスの第4番というのも又、あっているのでは無いかと思えます。ムラヴィンスキーは70才になっていてレニングラードとも、もう35年もやっている時の演奏になるわけですが、この響きそのものがまさにブラ−ムス4番の響きとまさにマッチしていると感じられます。弦、木管、金管、パーカッションのバランスの良さ。で、驚いたのは4楽章でした。思わぬ所での金管の響き、スコアを見ながらではなかったのでいけませんが、第何変奏であったのか、テンポプリモ前あたりではなかったかとは思うのですが、独自の解釈が見られ、思わずうならされました。他にも各所にムラビンスキー節が見られたと思います。又、これは確認して報告致しましょう。

ムラヴィンスキーを語りましょう。

[827] Re: ムラヴィンスキー 投稿者:さいとう 投稿日:02/06/12(Wed) 15:26
村貧鋤を聴いていていつも思うのは,録音した交響曲の,レパートリーの偏りであります。モーツァルトは33番変ロ長調及び39番変ホ長調のみ(40番ト短調もディスクあるが真偽が疑われているとのこと)。ベートーヴェンは1番から7番まで(第9が無いのは痛恨。「評伝」中には演奏記録があるのだが)。シューベルトは未完成のみ。ブラームスは,4曲ともに全集にまとまっていて聴けるが1番ハ短調のみが音質良からず(それにしても演奏記録みると,4番と2番にのみ固執しているかのごとく印象があるのは何故)ですね。ブルックナーは7番8番9番のみ(でも,この3曲のみが録音されただけでも感謝ものだと思う)。お国ものチャイコフスキーは,4番5番6番のみ。プロコフィエフは6番のみでしたっけ? ショスタコーヴィチは5番,6番,7番,8番,10番,11番,12番,15番(9番が聴けないのは痛いなあ)。最後に,マイナーなお国ものサルマノフは全4曲とも聴けるというわけなり。ちゃんちゃん。
ベートーヴェン第9,ショスタコ−ヴィチ第13及び第14といった声楽入り曲目の録音にあまり恵まれていないこともあって,印象として「純粋器楽演奏の究極」を追及した指揮者ということになってしまうのはしかたないことかもしれません。「森の歌」の録音が例外的な存在にすら思えてきまふ。もっとも「評伝」つぶさに読んでいると,その若い頃はじつにさまざまなレパートリーに挑戦されているようだから,一概に言いきることは出来ないのでふが。
以上が村貧鋤を聴いていていつも考えることであります。

そういえば,モーツァルト第33番って,この曲目,カルロスクライバーもかなり繰り返して演奏しているんですよね。なんなんだろこの奇遇。

[819] Re: ムラヴィンスキー 投稿者:菅野 投稿日:02/05/29(Wed) 01:36
> ムラヴィンスキーを語りましょう。

ブラームスでは、sym3も好きです。雄弁な金管群、玄の厚みは
立派だなあと思います。
 個人的に好きなのは、ショスタコーヴィチの「森の歌」、温かみ
のある音楽になっています。
 ブルックナーsym9も好きですね。

[820] Hungarian music 投稿者:endre 投稿日:02/05/31(Fri) 01:20 <URL>
gomen ne .. I don't speak japanese, I just wanted to say that I admire this... You have quite a nice collection here..
I'm hungarian, I currently live in Romania ..
I was searching for some hungarian popular music, and I bumped into your site .. It's really nice .. I just love it ..
Could you send an email to me ?
What can I say ? Congratulations ^_^

[822] Re: Hungarian music 投稿者:tombi 投稿日:02/05/31(Fri) 18:58 <URL>
Thank you for your coming to my site. You are the first foreigner to visit this site. And I am very glad to konw you are a Hungarian.

> gomen ne .. I don't speak japanese,
Never mind. But now you have just spoken Japanese (^^
I am sorry that I have not written my site in English yet.

>I just wanted to say that I admire this... You have quite a nice collection here..

I appreciate your kindness.

> I was searching for some hungarian popular music, and I bumped into your site .. It's really nice .. I just love it ..
> Could you send an email to me ?
O.K. I will write soon.

[823] Re^2: Hungarian music 投稿者:endre 投稿日:02/06/01(Sat) 03:16
Ah, nice --- arigatou ^^
I've just sent you a reply ^^

[681] マーラーのSymphonie Nr.10 投稿者:tsumu 投稿日:01/11/29(Thu) 22:16 <URL>
先週、生れて初めてマーラーの十番を聴きました。
(演奏はテンシュテット/ロンドンフィル)

確かクックの言葉だったと思いますが、「(マーラーの)
9番シンフォニーは死に臨んだ人間の音楽、だが10番は
一度死んだ人間の音楽だ」。

実際に聞いてみて、この言葉が少し実感できたように思います。
聞いていて、「こんな『やばい』音楽があっていいのか?」
という思いに何度もかられました。諦念というのとは違う、
美しさと、怖さがない交ぜになった奇妙な世界。

未完の曲ですが、マーラーがこの先に何を描こうとしていた
のか、その片鱗だけでも知りたくなりました。補筆完成版も
何種類かあるようですが、みなさんのお薦めがあれば教えて
いただけませんでしょうか?

[683] Re: マーラーのSymphonie Nr.10 投稿者:tombi 投稿日:01/11/30(Fri) 00:06 <URL>
> のか、その片鱗だけでも知りたくなりました。補筆完成版も
> 何種類かあるようですが、みなさんのお薦めがあれば教えて
> いただけませんでしょうか?

ラトルというのは良い指揮者ですね。つい最近の「運命」でもそれを感じさせてくれましたが、ボーンマス響とのEMI盤(クック版)、ニューヨークテロではないですが、コンテンポラリ、まさに同時代性を感じさせてくれる演奏です。マーラーの天才はやはり時代を先取りしていたのでしょうか。

[691] Re^2: マーラーのSymphonie Nr.10 投稿者:tsumu 投稿日:01/12/03(Mon) 18:56 <URL>
tombiさん、
なるほど、ラトルですか。この演奏、世評も高いようですね。
さっそく私の買い物リストに追加しておきます(^^)
ところで、tombiさんはベルリンpoとの新盤ではなく、ボーンマス響との
旧盤を推していらっしゃいますが、新盤の方はいかがでしょうか?

[692] Re^3: マーラーのSymphonie Nr.10 投稿者:tombi 投稿日:01/12/03(Mon) 22:54 <URL>
> ところで、tombiさんはベルリンpoとの新盤ではなく、ボーンマス響との
> 旧盤を推していらっしゃいますが、新盤の方はいかがでしょうか?

これ、ミュージックバードで放送されていたと思うのですが、残念ながら聞き逃してしまいました。でも、それほどラトルの解釈が変わるわけでもなくBPOですから期待はできますね。(ヴァントはBPOよりもNDRの方が良いと言う人もいたりして、又、実際にそう言うこともあるので、なんとも言えないのですが)聴いてないとこういう推測のみの曖昧な答えになってしまいますね。いかんいかん(¨;)

[717] Re^4: マーラーのSymphonie Nr.10 投稿者:楽々亭太丸 投稿日:01/12/30(Sun) 15:16 <URL>
tsumuさんはじめまして。tombiさん、こちらには初めてお邪魔します。

> > ところで、tombiさんはベルリンpoとの新盤ではなく、ボーンマス響との
> > 旧盤を推していらっしゃいますが、新盤の方はいかがでしょうか?

ラトルによるクック版のマーラー第10番全曲復元版ですが、愚亭は、ベルリン・フィル盤はダメだと思いました。絶賛の声の方が多くてあまり指摘されているのを見たことがありませんが、ラトルの解釈うんぬん以前にベルリン・フィルのアンサンブルがとても悪くてちょっと聴いてられない感じがしています。その点では、ボーンマス響との旧盤の方がズッとよいかと思います。

第10番全曲復元版は、マーラー指揮者でも、バーンスタイン、テンシュテット、ベルティーニなどまったく扱わない人と、ラトルのようによく取り上げるひととに2分されていますが、愚亭としては、マーラーの交響曲全11曲のなかでももっとも好きな曲でもありますし、まだまだ現役のベルティーニにはぜひ演奏&録音してほしいものです。

CDとしては、シャイー指揮のもの(デッカ)が流麗優美な演奏でいちばんのお薦め。また、スラトキン指揮のマゼッティ版による演奏(RCA)は、逆に快調なテンポで進められますが、完成度はかなり高くドライなマーラーを味わうには最適と思います。

いずれにせよ、ブルックナー第9番の第4楽章などより「交響曲」としての完成度も高いものですし、日本でももっと実演で取り上げられてもいいのではないでしょうか。

[720] Re^5: マーラーのSymphonie Nr.10 投稿者:まあくん 投稿日:02/01/01(Tue) 09:15
tsumuさん、tombiさん、楽々亭太丸さん、あけましておめでとうございます。
クラッシク初心者の愚問ですがお付き合いいただけたら幸いです。
我が家にはマーラーの交響曲第10番はジョージ・セル指揮、クリーヴランド管弦楽団(しかも第1楽章と第3楽章のみ)しかないのですが、これっていかがなものでしょう。
 それと、もしお薦めのものがございましたらご教示願えませんか。

[722] Re^6: マーラーのSymphonie Nr.10 投稿者:楽々亭太丸 投稿日:02/01/01(Tue) 13:54 <URL>
「まあくん」さん、はじめまして&おめでとうございます。

そして、tsumuさん、tombiさん、謹賀新年! 今年もよろしくお願いします。
(これが今年の初カキコであります(^-^)/)


> 我が家にはマーラーの交響曲第10番はジョージ・セル指揮、
> クリーヴランド管弦楽団(しかも第1楽章と第3楽章のみ)しか
> ないのですが、これっていかがなものでしょう。

これはクックの全曲復元版が出るはるか以前のクルシェネク版(ブックレットでは「クシェネック」と表記されています)による演奏で、そもそも第1楽章と第3楽章しか完成されていません。この版による録音自体きわめて貴重なものですし、1958年の録音というのは、マーラーの第10番の第1楽章以外の録音としても非常に早い方ではないでしょうか。
セルのマーラーは録音は多くは残されていませんが、歌曲集「不思議な子どもの角笛」や交響曲第6番など、いずれもきわめて引き締まった密度の高い演奏で、愚亭も愛聴しています。セルによって、たとえ、第1、第3楽章のみと言っても、第10番についても同様の質の演奏が残されていることは全く幸福なことだと思います。

なお、交響曲第10番5楽章版=全曲復元版も、クック版の他にも、いくつもの版がありますし、また、クック版も何回か改訂がほどこされていたり、指揮者によってさらに改変が加えられたりして、版の異動・相互関係の問題は大変複雑です。
この点については、最近刊行された、金子建志氏の『こだわり派のための名曲徹底分析 マーラーの交響曲・2』(音楽之友社・2600円+税)に詳細な記述があるので参考になります。

愚亭は、いまだにCDは国内盤優先なのですが、それでも、マーラーの第10番全曲復元版の演奏も、インバル、シャイー、スラトキン、レヴァイン、ザンデルリンク、ラトル(2種)、ロペスコボス(これのみTELARCの輸入盤)とすでに8種手元にあります。うち、愚亭のお気に入りは、シャイーとスラトキンだというのは前発言(No.717)に述べたとおりですが、それぞれに版の問題や演奏の特徴があり、好みもあるので一概にどれがベストとは言えないかもしれません。

その他、交響曲第10番の全5楽章に関しては、交響曲第7番や「大地の歌」同様に全曲が「アーチ型構造」を有している点や、曲の後半を主題的に支配している第3楽章プルガトーリオに、「不思議な角笛」歌曲集の「この世の習い」のモティーフが使われていることの意味、など、興味が尽きません。
(愚亭は、この曲の隠されたテーマは、「角笛」歌曲集との関連からも、妻アルマの「狂える母性」を描いたものではないかとにらんでいます。)

最後に、参考になるサイトのURLをご紹介して終わりにします。

http://www1.accsnet.ne.jp/~kenroku/
http://www02.so-net.ne.jp/~nobulis/Mahler10.htm

[724] Re^7: マーラーのSymphonie Nr.10 投稿者:tombi 投稿日:02/01/04(Fri) 00:13 <URL>
楽々亭さん、本年も宜しくお願いします。そちらにご挨拶にも伺ったのですが、音楽ネタばかりで新年のご挨拶は無かったので、(昨日初めてぶりちょふさんのをお見かけしたのですが、)何故か遠慮申しておりました。NUTRIAさん、そういう訳なので宜しくm(__)m。こらから行っても宜しいのですが(O.O;)(o。o;)

それにしても、楽々亭さんもお詳しいですね。フルトベングラーから「ミカド」から。私、その後某OF宅掲示板を追い出されましたので、あちらでの発言は、その後、見てないのですが。(^_^;

マーラーは私、どちらかと言うと後聞きで、1,2番や大地の歌、それに9番は除いて割とまともに聞くのは最近なのです。重層的な横の線が苦手だったのかもしれませんし、生で聞く回数が少なかったためでしょう。マーラーは生でないとDISKには入らない気がします。ましてや0番となると、とてもとても楽々亭さんには及びもつきません。今後ともご教示宜しくお願いします。

>まあくんさん
素晴らしいレスがついて良かったですね。ここには私なんぞが足下にも及ばない方が沢山いらっしゃいますので、どんどんご利用下さい。まあくんさんの質問も非常に適切なものでした。私も勉強させてもらってます。

[719] Re^5: マーラーのSymphonie Nr.10 投稿者:tsumu 投稿日:01/12/31(Mon) 13:20 <URL>
楽々亭さん、こちらこそはじめまして。

> ラトルによるクック版のマーラー第10番全曲復元版ですが、愚亭は、ベルリン・フィル盤はダメだと思いました。絶賛の声の方が多くてあまり指摘されているのを見たことがありませんが、ラトルの解釈うんぬん以前にベルリン・フィルのアンサンブルがとても悪くてちょっと聴いてられない感じがしています。

ああ、なんとなくわかります。ラトルとの共演は未聴ですが、例えば
ヴァントとの共演等、最近のベルリンpoの演奏を聞いていつも思うのは
個人個人の技量はスーパーなのに、なんでこうまとまりのない、アンサ
ンブルに難のある演奏が多いと感じていました。ラトルとの演奏も、
きっとその延長なんでしょうね。


> CDとしては、シャイー指揮のもの(デッカ)が流麗優美な演奏でいちばんのお薦め。また、スラトキン指揮のマゼッティ版による演奏(RCA)は、逆に快調なテンポで進められますが、完成度はかなり高くドライなマーラーを味わうには最適と思います。

いろいろご紹介いただき、ありがとうございます。どれもみな触手が動き
ます(^^) 特にスラトキンが出しているとは寡聞にして知りませんでした。
私は彼の「復活」のCDを所持してまして、実は密かな愛聴盤だったりし
ます。確かに、マーラーらしい情念やロマンには欠けるかもしれませんが、
「復活」という曲の本来の美しさを堪能したいときは私は彼の演奏を
とります。10番もきっとそのような演奏なのでしょうね。

[807] Re^6: マーラーのSymphonie Nr.10 投稿者:うにお 投稿日:02/05/11(Sat) 23:28
古いスレッドですが僕もマーラーの10番が好きなのでちょっと引っ張り出してきました。(^^ゞ
実はこのスレッドが立つ直前まで「主人の声社」のサイトに特集ページがあったのでした。
Naxosが新録音をリリースするに当たり新たな特集が組まれたようなのでURLをご紹介します。
後半の年表が興味深いです。

http://www.hmv.co.jp/gen/cl/fe/fe3/120.asp


僕もシャイー盤は素晴らしいと思います。
若きシャイーのこの曲への共感ぶりが楽員にも伝わって、それが積極的な歌や響きの美しさとなって表われたという氣がします。
彼はこの六月にコンセルトヘボウと演奏する予定があるので、レコーディングも並行して行われるのかどうか、ちょっと興味があります。

しかしこの第5楽章は魂を抜かれる音楽だなあ・・・・。

[809] Re^7: マーラーのSymphonie Nr.10 投稿者:tsumu 投稿日:02/05/13(Mon) 23:07 <URL>
どうも、スレッドを立てた張本人です(^^;)

#ごぶさたです。
#今日はヘレヴェッヘによるフォーレのレクイエムの新盤を聞いており
#ます。いつ聞いても心癒されるいい曲ですねぇ。

> Naxosが新録音をリリースするに当たり新たな特集が組まれたようなのでURLをご紹介します。
> 後半の年表が興味深いです。
>
> http://www.hmv.co.jp/gen/cl/fe/fe3/120.asp

 おもしろい特集ですね。勉強になりました。


> 僕もシャイー盤は素晴らしいと思います。
> 若きシャイーのこの曲への共感ぶりが楽員にも伝わって、それが積極的な歌や響きの美しさとなって表われたという氣がします。
> 彼はこの六月にコンセルトヘボウと演奏する予定があるので、レコーディングも並行して行われるのかどうか、ちょっと興味があります。

 ここで紹介していただいたラトルの旧盤を入手し、聞いていますが...
もうひとつ、ピンとこない(^^;) この演奏については「若さ」「熱さ」
といったキーワードで語られることが多いようですが、それがどうもよ
く感じられなくて...歳か(^^;;;) あるいはその前に聞いたテンシュテ
ット盤(1楽章のみですが)のあまりの激情に、感覚が麻痺してしまって
いるのかも...

 シャイー盤、スラトキン盤と聞き比べてみたいものです。


> しかしこの第5楽章は魂を抜かれる音楽だなあ・・・・。

 私は1楽章のあのトーンクラスターまがいのクライマックスを聞くた
びに、全身に鳥肌が立ちます。あのカタストロフィの瞬間を何と形容し
たらよいか...誰の言葉か忘れましたが、「(マーラーの)第9交響曲は死
を迎えた人間の音楽、10番は一度死んでしまった人間の音楽」だそうで
す。けだし名言と思います。

[808] Re^7: マーラーのSymphonie Nr.10 投稿者:tombi 投稿日:02/05/13(Mon) 21:50 <URL>
> 古いスレッドですが僕もマーラーの10番が好きなのでちょっと引っ張り出してきました。(^^ゞ

有り難うございます。お好きなものがありましたらいつでもどうぞ。でももう過去ログ入りしてしまっているのもありますが。(表示頁が少なすぎますね。もう一度CGIを点検してみます。よそでは10頁位はあるようなので。)

> 実はこのスレッドが立つ直前まで「主人の声社」のサイトに特集ページがあったのでした。

「主人の声社」を見て何故か宗教関連のサイトかなと思ってしまいました。(^0^)/ウフフ。開けてびっくりHMVではないですか。でも気づくのに相当時間がかかりましたね。「主人の声」が「主の声」と読めたのか「荒野に呼ばわる声がする」と読めたのか、宗教関連の方にのみいってしまって、「あれこれってニッパー君じゃないか」と気づいたのは今日でした。

> Naxosが新録音をリリースするに当たり新たな特集が組まれたようなのでURLをご紹介します。
> 後半の年表が興味深いです。

や、これは有り難うございました。仰有られる通り、後半の年表を始めとして各版によるディスクなどよくまとめられておりますね。これは参考になりました。

> 僕もシャイー盤は素晴らしいと思います。
> 若きシャイーのこの曲への共感ぶりが楽員にも伝わって、それが積極的な歌や響きの美しさとなって表われたという氣がします。
> 彼はこの六月にコンセルトヘボウと演奏する予定があるので、レコーディングも並行して行われるのかどうか、ちょっと興味があります。
>
> しかしこの第5楽章は魂を抜かれる音楽だなあ・・・・。

Naxos盤も小生まだ未聴のシャイーも聴いてみたいですね。

[815] Re^8: マーラーのSymphonie Nr.10 投稿者:うにお 投稿日:02/05/22(Wed) 20:31
tombiさんどうも。(^^)/

> 「主人の声社」を見て何故か宗教関連のサイトかなと思ってしまいました。(^0^)/ウフフ。開けてびっくりHMVではないですか。

こういうリアクションはすごく嬉しかったりします。(^○^)

> でも気づくのに相当時間がかかりましたね。「主人の声」が「主の声」と読めたのか「荒野に呼ばわる声がする」と読めたのか、宗教関連の方にのみいってしまって、「あれこれってニッパー君じゃないか」と気づいたのは今日でした。

この字余り的仰々しさのある語感が自分でも氣に入っております。
まゐど御贔屓に預かり、まことに有難うございます。<(_ _)>

[814] Re^8: マーラーのSymphonie Nr.10 投稿者:うにお 投稿日:02/05/22(Wed) 20:27
tsumuさん
いつぞやは伊豫守さんのところでFeuermann情報をありがとうございました。m(_ _)m。

> あるいはその前に聞いたテンシュテット盤(1楽章のみですが)のあまりの激情に、感覚が麻痺してしまっているのかも...

なるほど。
僕もこの曲にそういうものを求めるのですが、彼の激情に匹敵する全曲盤を見つけるのは難しいのかなぁ、と言う氣がしてます。
ナマで聞く機会が増えるとまた違うのでしょうか・・・・。

> 私は1楽章のあのトーンクラスターまがいのクライマックスを聞くたびに、全身に鳥肌が立ちます。あのカタストロフィの瞬間を何と形容したらよいか...

これはテンシュテットの独壇場かもしれませんねぇ。
特に、トランペットの持続音を最後で猛烈にクレッシェンドさせるところなんかは強烈な印象を受けますね。

補筆全曲版ですとフィナーレにもう一度このクラスターが出てきますね。
そして第1楽章冒頭の旋律が今度はホルンによって演奏される。
そしてこの後の音楽は、僕は彼のVerklaerung(変容とか浄化)なんじゃないかと、僕は感じます。
その後の弦楽器によるクライマックスは、彼の最後のこの世への賛歌の絶唱のようにも感じますし、壮大で美しいカタストロフをスローモーションで見ているような氣にもまります。

再び静けさを取り戻すのですが最後の最後にヴァイオリンとヴィオラによるグリッサンドを伴なった強烈な12度の跳躍があり、自筆譜の将にそこの所に"Almschi!"(妻アルマの愛称)と書いてありまして、実際にコピーでそれを見た時にはちょっと胸を打たれたのでした。

この曲を聴く度に「この大作曲家は人生の最後の瞬間に何を考えたのだろう・・・・・」と、ぼんやり考えてしまいます。

[726] ボリス・ゴドノフ 投稿者:吉岡伊豫守爛柯 投稿日:02/01/05(Sat) 00:53 <URL>
シャリアピンで聴いて以来、結構好きなオペラで御座る。増殖しつつあり、クリュイタンス、クリストフ。ドブローエン、クリストフ。チャカロフ、ギャウロフ。ゲルギエフ、プチーリン、ヴァニーエフ。メリク=パシャイエフ、ペトロフ。ゴロヴァノフ、レイゼン。パニッツァ、ピンツァ。カラヤン、ギャウロフ(ライヴ)。セムコフ、タルヴェラ。これ以外に全曲物のお薦めはないかのう。

[764] Re: ボリス・ゴドノフ 投稿者:火星人 投稿日:02/04/03(Wed) 19:35 <URL>
お薦めってわけじゃないけれど、ショスタコビッチの校訂によるCDが出て
いますね。キャストはベルグラードだからユーゴ語は読めない。指揮はミラ
ディノヴィッチと読むのでしょうか?ARKADIAです。この曲は、私には未だ
理解できていません。これとカラヤンのがむなしく棚に並んでいる。(爆)<
br>版としては、ムソルグスキーの原点版が第1稿(1869)と第2稿(
1872)、リムスキー=コルサコフ版(1896と1906の2種)、シ
ョスタコ(1940)などで、ややこしい。

[810] Re^2: ボリス・ゴドノフ 投稿者:さいとう 投稿日:02/05/20(Mon) 21:56 <URL>
このオペラにはまったきっかけは,たしか,アリア「わしは最高の権力を手に入れた」のもの凄さ,おもしろさに気がついてからだと思います。おおむね右記のような内容のアリアです。「わたしは最高の権力を手に入れた。もうあしかけ6年,わたしは無事に国を治めた。だが,わたしの疲れた魂に幸福はない。・・・あたりは一寸先も見えぬ暗黒ばかり,・・・神の使徒たちに暖かい祈りを捧げて,悩む魂を抑えようとした。・・・わたしは涙に慰めを求めた。・・・だが,そこには密告,貴族の反逆,リトワの罠と秘密の策謀,餓えと疫病と地震と破壊,野獣のようにペスト患者は駆け回り,ロシアは餓えと貧困の国となった。・・・広場ではボリスの名を呪っている。眠りもわたしからは逃げてゆく,・・・・おお,神よ! わが主よ!」
このアリアは,いろいろ他のを聴いていても,けっきょくシャリアピンにももどってきてしまうように思います。ロシア語はてんでわかりませんが,それでもボリスの底知れぬ苦悩に,思わず心底耳を傾けてしまいそうになる自分を発見します。

[811] Re^3: ボリス・ゴドノフ 投稿者:tombi 投稿日:02/05/21(Tue) 20:49 <URL>
> このオペラにはまったきっかけは,たしか,アリア「わしは最高の権力を手に入れた」のもの凄さ,おもしろさに気がついてからだと思います。おおむね右記のような内容のアリアです。「わたしは最高の権力を手に入れた。もうあしかけ6年,わたしは無事に国を治めた。だが,わたしの疲れた魂に幸福はない。・・・あたりは一寸先も見えぬ暗黒ばかり,・・・神の使徒たちに暖かい祈りを捧げて,悩む魂を抑えようとした。・・・わたしは涙に慰めを求めた。・・・だが,そこには密告,貴族の反逆,リトワの罠と秘密の策謀,餓えと疫病と地震と破壊,野獣のようにペスト患者は駆け回り,ロシアは餓えと貧困の国となった。・・・広場ではボリスの名を呪っている。眠りもわたしからは逃げてゆく,・・・・おお,神よ! わが主よ!」

ヤン・コットーの「シェークスピアは我らの同時代人」(マクベス)を読んでいるような気がします。ボリス自体が殆どシェークスピアと同時代の人ですから、プーシキン Or ムソルグスキーもかなり意識したことでしょう。プーシキンの原作の良さと国民学派らしい音楽との幸せな結婚でしょうね。(この暗さは脳天気なイタリアオペラを一蹴します。後の「戦艦ポチョムキン」に通じるものあり。)良いですね。

> このアリアは,いろいろ他のを聴いていても,けっきょくシャリアピンにももどってきてしまうように思います。ロシア語はてんでわかりませんが,それでもボリスの底知れぬ苦悩に,思わず心底耳を傾けてしまいそうになる自分を発見します。

激しく同意。ソ連映画の鬼才タルコフスキーの演出が今も生きていると言われる「キーロフ・オペラ」のLDも今一番見てみたいものです。ゲルギエフというのも良い。

[734] Re: ボリス・ゴドノフ 投稿者:tombi 投稿日:02/01/08(Tue) 23:42 <URL>
> シャリアピンで聴いて以来、結構好きなオペラで御座る。増殖しつつあり、クリュイタンス、クリストフ。ドブローエン、クリストフ。チャカロフ、ギャウロフ。ゲルギエフ、プチーリン、ヴァニーエフ。メリク=パシャイエフ、ペトロフ。ゴロヴァノフ、レイゼン。パニッツァ、ピンツァ。カラヤン、ギャウロフ(ライヴ)。セムコフ、タルヴェラ。これ以外に全曲物のお薦めはないかのう。

私が初めてシャリアピンの「ボリスの死」を聞いたのはFMの「音楽夜話」ドイツ文学者の小塩節(漢字これで良かったかな?)じゃなかったかなと思います。これは非常に良い番組でテープにも保存してあります。

全曲ではカラヤン・ギャウロフのもの。これも名盤でしたからねえ。そう本当に良いオペラですから私も収集したいですね。でもこれは限られそうな気もします。

[791] アルプス交響曲 投稿者:さいとう 投稿日:02/05/09(Thu) 22:21 <URL>
けっこう好きな曲なのですが,昔の巨匠によるひとくせありげなヒストリカル録音が少ないように思っているのはわたしだけでしょうか。
#tombiさんの私家版レコ芸にはケンペ盤と自作自演盤が紹介されてますね。

[802] とりあえず 投稿者:さいとう 投稿日:02/05/10(Fri) 23:02 <URL>
本日,ブロムシュテット&サンフランシスコ響によるCDを買ってきました。これからゆっくり聴きます(1988年録音POCL−5087)。

[792] Re: アルプス交響曲 投稿者:tombi 投稿日:02/05/09(Thu) 23:55 <URL>
> けっこう好きな曲なのですが,昔の巨匠によるひとくせありげなヒストリカル録音が少ないように思っているのはわたしだけでしょうか。
> #tombiさんの私家版レコ芸にはケンペ盤と自作自演盤が紹介されてますね。

昔の巨匠達は外面的な「標題」曲と見なしていたのかも知れません。(事実、私も((R・シュトラウスの曲は大抵))そのように思っていましたし。誰かさんに怒られそうな気もするが(¨;))又、オーケストレーションの素晴らしさから「ツアラトウストラ」まではいかないまでもオーディオファイルと見なされて、それなりの指揮者が演奏していて好評を得ているような気もします。

でも自作自演盤や特にケンペによるとこの曲の内面的なものまでも表れてくるから凄いところです。そうしたところがケンペの素晴らしさでしょうか。決して自らを語らず、作品そのものに語らせ、その心的領域まで明らかにする。指揮芸術、或いは音楽のあり方を示してくれているような気がします。フルトヴェングラーだったらあの「田園」のような内面的なあり方も示してくれるとも思うのですが、まだ彼の盤を知りません。他にも昔の巨匠の演奏で良いものがあったら、皆様是非お知らせ下さい。

[793] Re^2: アルプス交響曲 投稿者:さいとう 投稿日:02/05/10(Fri) 00:08 <URL>
ベートーヴェン,ブルックナーで巨大な録音実績を残した朝比奈さんが,そのいっぽうでこのアルプス交響曲を積極的に録音しておられるのがなかなか光ってるように思われて,興味深いです。

[804] Re^3: アルプス交響曲 投稿者:tombi 投稿日:02/05/10(Fri) 23:30 <URL>
> ベートーヴェン,ブルックナーで巨大な録音実績を残した朝比奈さんが,そのいっぽうでこのアルプス交響曲を積極的に録音しておられるのがなかなか光ってるように思われて,興味深いです。

97年盤ですね。私にとって不思議なのは宇野功芳がこの朝比奈盤以上のTOPとして小澤・ウィーンフィル盤を褒めているということです。そして「誰が聞いても楽しめる」「最も万人向きの」と評している点。ひょっとしたらこの曲があまり好きじゃないんじゃないかと勘ぐりたくもなってきます。

[801] Re^3: アルプス交響曲 投稿者:うにお 投稿日:02/05/10(Fri) 16:46
> ベートーヴェン,ブルックナーで巨大な録音実績を残した朝比奈さんが,そのいっぽうでこのアルプス交響曲を積極的に録音しておられるのがなかなか光ってるように思われて,興味深いです。

個人的な想い出ですが・・・。
1988年に朝比奈さんの80歳を記念する演奏会が大阪フェスティバルホールでありまして東京から馳せ参じたのですがその時「アルプス交響曲」を取り上げておられました。
「日の出」ところでコントラバスが八分音符の刻みを、体をゆっくり揺らしながら悠然と弾いていた姿が焼き付いています。
それ以来四年間、大阪へ朝比奈御大詣をしておりました。

90年に北ドイツ放送響に客演された時も取り上げられ、その時のライヴがドイツのOde Classicsから出ています。
確か64年のR.シュトラウス生誕百年記念コンサートでも朝比奈さんはこの曲をこのオケ(?)と演奏されたように記憶しています。
その時はベームが「家庭交響曲」を振ったそうですが、ベームに「君どっちやる?」と聞かれたんだったか、「私が『家庭』をやるから君は『アルペン』をやりたまへ」と言われたんだったか・・・。

Pony Canyonからライヴがリリースされている、90年代の初め東京の芸術劇場で日本中のオーケストラプレイヤーが集まったコンサートも会場で聞くことが出来ました。
コンサートの前半を外山雄三さんが指揮したのですが、後半の朝比奈さんの「アルプス交響曲」では舞台裏のホルン軍団の指揮もされていたようで、カーテンコールで御大が外山さんを呼び出していたのが印象的でした。

[794] Re^3: アルプス交響曲 投稿者:菅野 投稿日:02/05/10(Fri) 01:27
以外とショルティ&バイエルン放送も気に入っています(^^)。
手放してしまったけど、もう一度聴いてもいいな、と思えます。

[803] Re^4: アルプス交響曲 投稿者:tombi 投稿日:02/05/10(Fri) 23:17
> 以外とショルティ&バイエルン放送も気に入っています(^^)。
> 手放してしまったけど、もう一度聴いてもいいな、と思えます。

ショルティのR・シュトラウスはシカゴ響のLPで色々聞いていてその濃厚な音色が気に入ってR・シュトラウスに初めて目覚めたものですが、「アルプス」はあったかしらと思ったらバイエルン放送響のものだったのですね。これは面白そうです。(ライナーといい、R・シュトラウスはマジャール系がなぜか多いですね。)

[796] Re^4: アルプス交響曲 投稿者:うにお 投稿日:02/05/10(Fri) 06:51

こちらではお久しぶりです。m(_ _)m

> 昔の巨匠によるひとくせありげなヒストリカル録音が少ないように思っているのは
> わたしだ けでしょうか。

確かに少ないですが、あるんです、さいとうさん。(爆)
前に伊HUNTからミトロプーロス/ウィーン・フィルのライヴが出てました。
50年代後半のギリシャでの記録だったと思うのですが、デッドな音響とテープが劣化したモコモコの音質。
それでもビクターのわんちゃんのごとく耳を傾けていますと、ミトロプーロスならではの熱くスリリングな演奏が繰り広げられているのがなんとなくわかりました。
ただ会場にオルガンが無かったらしく、オルガンとトランペットとホルンが繰り広げる美しい夕暮れの音楽がなんとカットされていました。(・・;)
ここは本当に好きなので、この盤を初めて聞いた時のショックは忘れられません^^;。
ミトロプーロスはDanteあたりからニューヨーク・フィルとのライヴも出ていたようであります。

DGオリジナルスからベーム/ドレスデン・シュターツカペレが出ていますが、自分には特に金管の音質の硬さが氣になって手放してしまいました。
が、またちょっと聞き直してみたいと思っています。

自分が一番好きなのはM&Aから出ているR.シュトラウス/Orchester des Reichssenders Muenchenの1936年の放送用録音です。
41年のスタジオ録音と比べて録音技術のハンディはあるものの、R.シュトラウス自信が非常に充実していて、その風格が見事に響きに表われていると思うのであります。
やはり指揮者としても偉大な人だと改めて思いました。

自分の刷込み盤はムラヴィンスキー/レニングラード・フィルでして、トランペットソロの凄まじさはまるで斬り込み隊長のですが、自然の持つ侵し難い厳かな部分がオーケストラの響きに表われていると感じます。
好きなのですがあまり氣軽に聞けません。

菅野さんの挙げておられるショルティ盤も良い印象があります。
割とテンポが早めで筋骨隆々の男が早足で登って行くような印象があります。

オーマンディが録音を残してくれたらなぁ、と思うのですが。
と、この曲を愛してやまないのでついつい長文になってしまいました。(^^ゞ

[798] Re^5: アルプス交響曲 投稿者:さいとう 投稿日:02/05/10(Fri) 12:42 <URL>
> ただ会場にオルガンが無かったらしく、オルガンとトランペットとホルンが繰り広げる美しい夕暮れの音楽がなんとカットされていました。(・・;)
> ここは本当に好きなので、この盤を初めて聞いた時のショックは忘れられません^^;。

けだし直前の豪雨による山津波か何かで,夕日の美しさで名高い展望地が跡形もなくなっていたのでございましょう。さすがミトプー,楽譜をカットすることで山岳的大自然の恐ろしさを暗に示そうという微意にでるものならんや。

ムラヴィンスキーの演奏もノーチェックでした。BMGで一括してでていたシリーズでしょうか。情報ありがとうございます。<(_ _)>

[799] Re^6: アルプス交響曲 投稿者:うにお 投稿日:02/05/10(Fri) 15:25
> ムラヴィンスキーの演奏もノーチェックでした。BMGで一括してでていたシリーズでしょうか。情報ありがとうございます。<(_ _)>

このCDは英OrympiaとかBMGで一括してでていたシリーズとか、あと確か日ヴィクターからあって、BMG盤はかなり音がマイルドです。斬り込み隊長が温厚になってます。^^;
CD初期からある英Orympia盤は逆に多少きつめの音、友達から借りたことのある日ヴィクター(?)盤がその中間、という印象があります。

ミトプーがカットしてしまった夕暮れの音楽、オルガンに音を足しているのか、音量を徐々に上げているのか、ストップを徐々に変えて行くのかちとわからないのですが、独特なクレッシェンドがあって、物凄い底光りを感じます。
夕焼けをずっと見ていると、たまに急に輝きが増す瞬間があって、なにかそういうものを思い起こさせるのであります。

> さすがミトプー,楽譜をカットすることで山岳的大自然の恐ろしさを暗に示
> そうという微意にでるものならんや。

そこまでしてでも祖国で演奏したかったというミトプーの心意氣ですかねぇ?
或いは会場に着いてから氣が付いてしまったとか・・・・。^^;

[797] Re^5: アルプス交響曲 投稿者:さいとう 投稿日:02/05/10(Fri) 10:11
ふと思い立って調べてみたところ,かつてアルヒフォンからシューリヒトによる演奏も出てたんですね。これはノーチェックだったなあ。失敗の巻でふ。音質的にはどうなんだろ。1955年だから当たりはずれありそうです。

[800] Re^6: アルプス交響曲 投稿者:うにお 投稿日:02/05/10(Fri) 15:30
> 音質的にはどうなんだろ。1955年だから当たりはずれありそうです。

忘れとりました。(^^ゞ
Archiphonが放送局のテープ使用をということで音は問題なかったです。
ただ僕の場合、この曲にしろマーラーの三番にしろ、硬めの録音音質のせいもあるのでしょうか、何かこう金管楽器がしんどそうに聞こえてしまうのでありました・・・・。
なにせ擦り込み盤が擦り込み盤だっただけに・・・・。^^;

他にもまだなんかありましたっけ?

[805] Re^7: アルプス交響曲 投稿者:tombi 投稿日:02/05/10(Fri) 23:45 <URL>
うにおさん、色々な情報有り難うございます。

ここでもミトプーがブレイクしておりますね。
小生はミトプーにかんしては、ちょっと時の流れに遅れをとっています。

朝比奈さんは私はLPからの付き合いですが、とうとう生で聞くことなく終わってしまいました。しかし、昨日はオペラ「赤い陣羽織」を聞いてこれ又印象を新たにしております。まあ、これは後々新しいスレで・・・・。

[806] Re^8: アルプス交響曲 投稿者:うにお 投稿日:02/05/11(Sat) 23:26
> ここでもミトプーがブレイクしておりますね。
> 小生はミトプーにかんしては、ちょっと時の流れに遅れをとっています。

tombiさん、どうも。
実は自分も最近ミトプーからちょっと縁遠くなってしまった感があります・・・・。
でも凄まじい才能の持ち主ですね。

> 朝比奈さんは私はLPからの付き合いですが、

僕もそうです。
LPで聞くほうが好きだったりします。(^^)

[787] KodalyのCD 投稿者: 投稿日:02/04/28(Sun) 01:49
こんにちは。初めて書きこみさせていただきます。

Kodaly Zoltan作曲の「山の夜T〜X」までが入ったCD「Choral Works 4 」はどこで入手できるのでしょうか。
ご存知の方がいらっしゃいましたらお知らせ下さい。

[788] Re: KodalyのCD 投稿者:tombi 投稿日:02/04/28(Sun) 20:50 <URL>
> こんにちは。初めて書きこみさせていただきます。
今晩は。管理人のtombiです。ようこそお越し下さいました。

> Kodaly Zoltan作曲の「山の夜T〜X」までが入ったCD「Choral Works 4 」はどこで入手できるのでしょうか。

コダーイのサイトのリンクの中にHungarotonがあるのですが、
http://www.hungaroton.hu/classic/index.html
昔からこのサイトはサーチが難しく、それでも中身を見ることが出来たのですが、今はそのいい加減なサーチを全面にもってきたので全体を見ることもより難しくなってしまったようです。

しかしながら、CDは恐らくは前の段階でも手に入れるのは難しかったような気がします。因みにコダーイのサイトのディスコグラフィーで載せている「Choral Works 4 」は小生が所有しているLPのものです。

メールを頂ければと思います。

[789] Re^2: KodalyのCD 投稿者: 投稿日:02/04/30(Tue) 23:10
Kodalyに関しての情報、ありがとうございます。
早速メールをお送りしようとしたのですが、
メールが届かずに返ってきてしまうので
またこちらに書き込ませていただきます。

さて、tombiさん(とお呼びしてよろしいでしょうか?)のLPに
「山の夜」が入っているそうですが、それは今でも入手可能でしょうか?
入手困難な場合、もし差し支えなければ
それをCDやMDなどに録音して譲っていただけないかと
思っておりますが、それは可能でしょうか。
突然のメールで大変失礼なのは重々承知ですが、
ご考慮いただければ幸いです。

[790] Re^3: KodalyのCD 投稿者:tombi 投稿日:02/04/30(Tue) 23:37 <URL>
> メールが届かずに返ってきてしまうので
> またこちらに書き込ませていただきます。
済みません、クッキーが悪戯をして、以前間違えたメアドを記してしまいました。こちらのメアドが正しいメアドです。先程メールを差し上げましたが、そちらの方でも結構です。

> さて、tombiさん(とお呼びしてよろしいでしょうか?)のLPに
> 「山の夜」が入っているそうですが、それは今でも入手可能でしょうか?
私が20年前にブダペストで得たLPですので今では難しいと思えます。
CDもフンガロトンの検索が良くないので探し出すのが大変そうですね。注文しても1ヶ月はかかりそうですし。

> 入手困難な場合、もし差し支えなければ
> それをCDやMDなどに録音して譲っていただけないかと
> 思っておりますが、それは可能でしょうか。
> 突然のメールで大変失礼なのは重々承知ですが、
> ご考慮いただければ幸いです。
メールをご覧下さい。

[786] 大植英次 投稿者:tombi 投稿日:02/04/22(Mon) 23:34 <URL>
のスレッドは過去ログにあります。
643日本人指揮者(大植英次)以降です。

[785] (削除) 投稿者:(削除) 投稿日:02/04/22(Mon) 23:28
(削除されました)

[783] ノイマン&ライプツィヒ・ゲヴァントハウスのマーラーsym9 投稿者:菅野 投稿日:02/04/21(Sun) 00:55
 最近はこのCDを寝る前によくかけます。
いいんですよね、全てが。第1楽章から
雰囲気抜群ですし、主旋律との合いの手
が意味深く、快い低音の響きもまたこの演奏
の醍醐味です。
 第4楽章は全てを語る必要がないような
気が致します。バーンスタインのように凄絶
な演奏ではないのですが、心の絶叫を静寂に
推し進めいく、そんな表現ができるでしょうか。
 レーベルはベルリン・クラシックです。

[784] Re: ノイマン&ライプツィヒ・ゲヴァントハウスのマーラーsym9 投稿者:tombi 投稿日:02/04/21(Sun) 23:32 <URL>
ノイマンというと正確、着実、均整のとれた造形とアンサンブル、ビオラ出身だけに弦のドライブはすごいなぁと感じさせるものですよね。失意のウチのノイマンとライプチッヒ・ゲバントハウスの出逢いは両者にとってプラスに働いたように思えます。(反面、私なんぞはコンビチュニー時代が懐かしいのですが。)時代の影響をひしひしと感ぜられる演奏ですね、両親妻子がアウシュビッツで虐殺されたアンチェル(&チェコフィル)のマーラーもその分祈りがあって凄いですが、ノイマンはチェコへのソ連侵略までの、これ又別のアプローチでしょうね。

[773] ショスタコーヴィッチは好きですか? 投稿者:tombi 投稿日:02/04/12(Fri) 22:21 <URL>
バルシャイ・WDRのショウスタコーヴィッチの交響曲全集がBriliantから廉価で出されました。これを機会に購入しました。

元々プロレタリア文学のような為にする文学・音楽・芸術は、所詮政治的プロパガンダ、芸術ではないと敬遠するところが多かったし、実際プロレタリア文学などつまらぬものが多かったので、これまでショスタコービッチは5番を除いて殆ど聞いてきませんでした。

まだ聞き始めたばかりですが、1番などは汚れが無いというか、無垢な作品でなんとも素晴らしい感じで良いですね。

皆さん、ショスタコーヴィッチはどうですか、どのように聞いておられるのか、又、何番がお好きなのか。又、推薦盤などがありましたらお聞かせ下さい。

[778] カラヤンが振った10番 投稿者:山の作曲家、近藤浩平 投稿日:02/04/20(Sat) 03:37 <URL>
カラヤンとショスタコーヴィチというのは、
何か不思議な組み合わせですね。
しかも10番のみを録音している。

わたしも、10番が一番好きな交響曲です。
リストのファウスト交響曲と比べて聴きましょうか。

[780] Re: カラヤンが振った10番 投稿者:tombi 投稿日:02/04/20(Sat) 22:46 <URL>
> カラヤンとショスタコーヴィチというのは、
> 何か不思議な組み合わせですね。
> しかも10番のみを録音している。
>
> わたしも、10番が一番好きな交響曲です。
> リストのファウスト交響曲と比べて聴きましょうか。

CDは購入したモノのなかなかショスタコービッチに手がいかないtombiです。カラヤン=ショスタコービチ=リストというと三題噺のようですが、外面的というところでは共通しているような気がするのですが如何でしょうか。真面目なショスタコービチには悪いかな。まだ何も聞いていないので何とも言えません。

リストのファウスト交響曲とはどのような繋がりがあるのでしょうか?

[782] Re^2: カラヤンが振った10番 投稿者:山の作曲家、近藤浩平 投稿日:02/04/21(Sun) 00:52 <URL>
リストとのつながりは、第一楽章を比べて聴けば、一聴瞭然というところです。
ショスタコーヴィチが、リストをどう意識していたのか、
よく知りませんが・・・

[774] Re: ショスタコーヴィッチは好きですか? 投稿者:TOSCA 投稿日:02/04/12(Fri) 22:50
御久!tombi殿
このバルシャイ・WDRのショウスタコーヴィッチの交響曲全集は
二月初旬のオフ会でよしじゅん君より情報を得て買おうかどうか
検討したあげくそのままになってしまったものでした。
どうしてもザンデルリンクかコンドラシンのが前面にでてきてしまう。ショスタコはオーソドックスなところで第5が最高、7番は敬遠
でも三枚もあるのは何故?(^^;
1番、9番、10番、6番かな10番以降は記憶無し・・・・

[775] Re^2: ショスタコーヴィッチは好きですか? 投稿者:tombi 投稿日:02/04/13(Sat) 21:35 <URL>
TOSCA殿、本当にお久しぶりでです。
TOSCANINIの部屋の出来るだけ早い復活を鶴首しております。

> このバルシャイ・WDRのショウスタコーヴィッチの交響曲全集は
> 二月初旬のオフ会でよしじゅん君より情報を得て買おうかどうか
> 検討したあげくそのままになってしまったものでした。

そうでしたか。レコ芸でもレポートがありましたが、なかなか音も良くて
お買い得ですよ。今日はまだ聞くことが出来ませんでしたが、徐々に聞いてこちらに報告しようと思っています。

> どうしてもザンデルリンクかコンドラシンのが前面にでてきてしまう。ショスタコはオーソドックスなところで第5が最高、7番は敬遠
> でも三枚もあるのは何故?(^^;

5番は昔NHKのプロムナードコンサート(白黒画面)でやっていた頃は春の祭典と並んで刺激的な音でしたね。でも私、5番以降は全然触手が動かず進化しておりませんでした。政治云々は度外視して、純音楽、それも近現代稀なる交響曲作曲家として聞かなくてはいかなかったのでしょうけれど。教養として「聞かなくてはいけない」となったら音楽もおしまいだと思ったりしていてね。7番くらいは耳にしているとは思うのですが、記憶にありません。それだけに皆さんがどのように聞かれているのか、気になります。

> 1番、9番、10番、6番かな10番以降は記憶無し・・・・

TOSCAさんが気に入られているショスタコということですね。(._.)φ
又、宜しくお願いします。m(__)m

[776] Re^3: ショスタコーヴィッチは好きですか? 投稿者:菅野 投稿日:02/04/13(Sat) 23:31
 やはりコンドラシンのsym8は挙げねばなりません。
ひょうひょうと流すのに無意味な音は皆目聞かれません。
 白眉は第3楽章。このリズム感はまるでロックかジャズ
を彷彿させます。

[777] Re^4: ショスタコーヴィッチは好きですか? 投稿者:tombi 投稿日:02/04/15(Mon) 23:21 <URL>
菅野さん、こちらでもお久しぶりですね。リクルート頑張ってください。

>  やはりコンドラシンのsym8は挙げねばなりません。
> ひょうひょうと流すのに無意味な音は皆目聞かれません。
>  白眉は第3楽章。このリズム感はまるでロックかジャズ
> を彷彿させます。

ワーグナー、ケンペ、クナのみならず、ショスタコービチも聞いておられるんですね。8番・コンドラシンですか。まだちょっと忙しくてバルシャイ1〜3・5番までしか聞いていません。それにショスタコービチは連続しては聴けません。それに音はやはり現代でもの凄く面白いのですがやはり、プロパガンダかなという印象が強いです。8番聞いたところで又、記させてもらいます。まだまだショスタコは5番を覗いて、曲を聴くだけで精一杯、演奏比較まではいきません。

[779] レコ芸の英国音楽特集 投稿者:山の作曲家、近藤浩平 投稿日:02/04/20(Sat) 03:39 <URL>
イギリス音楽はどの辺の作曲家にご興味ありますか。
レコ芸のイギリス音楽特集・・・私はどこにいるでしょう?

[781] Re: レコ芸の英国音楽特集 投稿者:tombi 投稿日:02/04/20(Sat) 23:20 <URL>
> イギリス音楽はどの辺の作曲家にご興味ありますか。
> レコ芸のイギリス音楽特集・・・私はどこにいるでしょう?

見ました。「近藤浩平」さんというのはHNだと思っていましたが本名だったのでしょうか。composer から writer に転身ですか(笑)それにしてもネットでも活躍している方が、「レコ芸」にも書いている、或いは記事にされるというのが最近の定番なのでしょうか。

私は最近気づいてきているのですが、本質的にはどうもリズム系が好みなような気がします。ヴィヴァルディでもモーツアルトの25番でもベートーベンの4、7&8番とか又、ストラビンスキー好きと言う点においても。

従って英国音楽はどちらかというとディーリアスとかエルガーとか大人の音楽(これは文学においても言えます)で苦手としています。交響曲作家ボーン・ウィリアムズさえ聞いていません。とすると当然の帰結ともなるわけですが、私の好みはブリテンとなってきます。「青少年のための管弦楽入門」とか、「戦争レクイエム」とか自作自演盤に名演が多いのも魅力的です。又、「ピーター・グライムズ」とか「ねじの廻転」とかオペラにおける傑作も多いですね。後はやはり(近藤さんの((^0^)/)ホルストでしょうか。

以前、「招き猫」コダーイのスレッドで近藤さんが「私はコダーイとバルトークという2人の組み合わせに、ちょっと、ヴォーン=ウィリアムスとホルストという2人の組み合わせを連想します。」と書かれていたのを思い出します。これは今でも私のHPで生きています。

http://www.janis.or.jp/users/kaito/kodaly.htm

上記からも判るように私はコダーイとバルトークと比べると私はバルトークの方が好きなのです。「私自身が生きている」、Identityという意味合いにおいて。では何故コダーイのサイトかというと、近藤さんご存じのように「行きがかり上」というか、それ以上にコダーイにホットするものを感じるかも知れません。これが土壌、故郷なんでしょうね。

[765] 作品が出版されます 投稿者:山の作曲家、近藤浩平 投稿日:02/04/03(Wed) 23:35 <URL>
初心者向きのやさしい曲なのですが、リコーダーとチェンバロのための作品の楽譜(伴奏、見本演奏CD付き)が出版されました。
ここで試聴できます。
http://www.recorder.jp/k0106.htm
普段えらそうにいろいろな音楽について書いているが、さて自分自身の曲は、どんなレベルかというと、こんなものです。
ただし、これは、アマチュア向きに特別易しく書いたもので、他の作品は、かなり大胆で難しい曲が多いのですが。

[766] Re: 作品が出版されます 投稿者:tombi 投稿日:02/04/05(Fri) 00:13 <URL>
> 初心者向きのやさしい曲なのですが、リコーダーとチェンバロのための作品の楽譜(伴奏、見本演奏CD付き)が出版されました。
> ここで試聴できます。
> http://www.recorder.jp/k0106.htm

近藤さん、お久しぶりです。

ずっと昔にリンクさせてもらいながら、今回初めて聞かせてもらいました。「吹き流し」だけではなく、「山小屋の4つの窓」も「山羊のいる風景」も。感想を書かせて頂いても宜しいでしょうか。

最初、「吹き流し」を聞かせてもらったときに感じたのは、「アラベスク」でした。無国籍と先ず思いながらも、間の無さ、空間がなく総てを埋め尽くそうとしているところに、日本以外を感じ、亜細亜も近いアジアではなく、無窮動とトルコの無限連鎖を感じ、ハンガリーの草原や、南米標高の低いところを感じています。信州の北アルプスを見て育った私には「山小屋・・・・」も、大変申し訳ないのですが、私の抱くものとは違っています。「山羊のいる風景」ということですから、トラゴーディアからギリシア的なものも予想させたのですがこれも印象が違っていました。塗り尽くされ、埋め尽くされ、重層的というのが、私が感じた印象です。何故日本を感じられないのかが不思議です。懐かしさをもし感じようとするならば、昔同じ仲間が遠く離れ、トルコやハンガリー又は南米にまで行って違う文化で過ごしているのだよという感じでしょうか。どの曲を聴いても、空間が、間が欲しい、山の新鮮な、清澄な空気が欲しい。と感じてしまいます。近藤さんの、そして我々のIdentity を感じとれないというのはどうしたことでしょう。10中8,9はmidiによるものだと思われます。もしリコーダーやチェンバロによるものだとしたら、息づかいが聞こえるはずですから。でももう一度一言だけ、Globalを目指していないですか。そりゃ確かに日本音楽でわび・さびだなんていうとウンザリものですが。
邦人の現代作曲家の合唱曲やら吹奏楽曲を演奏して来てますが、すとんと胸に落ちるものは落ちます。バルトークの弦チェレの拍子木を聞いたような不思議な気分ではあります。BLINDでどこの国の作曲家と聞かれても判らないような気がします。
生意気なことばっかり言って済みません。生を聞かなければいけませんね。




> 普段えらそうにいろいろな音楽について書いているが、さて自分自身の曲は、どんなレベルかというと、こんなものです。
> ただし、これは、アマチュア向きに特別易しく書いたもので、他の作品は、かなり大胆で難しい曲が多いのですが。

[767] 感想ありがとうございます 投稿者:山の作曲家、近藤浩平 投稿日:02/04/05(Fri) 04:41 <URL>
たしかに私の曲は、複音楽的重層性の密度が高く、いわゆる日本的な間合いとは違ったものがありますね。
ただ、おそらく、聴きなれない動きの声部が、常に動き回る情報量に、ちょっと、耳慣れるまでは過剰感があるのかもしれません。

ちょうど、チャイコフスキーやドヴォルザークのようなテクスチャーの音楽を聞きなれたあとで、ブラームスやレーガーやミヨーやアイヴスを聴くと、同時進行することの交錯に、まずは少々、ごちゃごちゃぎくしゃくしたような第一印象を抱くようなことなのかなと思います。

山、雪山や藪山をどんどん歩きまわる速度、山の生き物、虫や植物がなど生命が濃密にせめぎあっているところという感覚。
信州の浅間山近辺や西上州あたりのあの、からっと広がった空間のある山々よりも、西日本の濃厚な藪山か乾いた花崗岩の山もしれません。
それと、私の地元の六甲、神戸あたりの、もう100年前から西洋風で外国人がいっぱいいるような街。このもとから、国籍不明的な風土が反映しているkもしれませんね。

[768] Re: 感想ありがとうございます 投稿者:tombi 投稿日:02/04/06(Sat) 00:16 <URL>
因みに私が演奏もし、自分の頭の中で鳴っている日本の現代作曲家の中で代表的なものでは合唱では、武満徹、三善晃、林光、池辺晋一郎に新実徳英、吹奏楽なら兼田敏、保科洋辺りでしょうか。

[769] Re^2: 感想ありがとうございます 投稿者:山の作曲家、近藤浩平 投稿日:02/04/06(Sat) 01:54 <URL>
中学生の頃から、学校や教会でキリスト教の賛美歌やオルガンの
音に囲まれ、実家の喫茶店ではバッハやヘンデルなどバロック音楽がかかり、
ロックやポピュラー音楽に子供のころから囲まれて育ち、
中学生の頃、早熟にも現代音楽に熱中してメシアンだとかをたくさん聴き、
学生のときの専攻はイギリス音楽・・・・
クラシック以外では、ラテン音楽が非常に好き。
ということもあるでしょうか。

日本を感じさせないというよりも、現代の文化そのものが、
無国籍化している面があるでしょうか。
ただ、これらは、リコーダーとチェンバロのための曲ですから、
かなりバロック音楽的な書き方になっています。

作品によっては、また大きく作風が異なったものもあります。
こんなのもありますが、演劇のための作品です。
http://isweb29.infoseek.co.jp/art/r5656m/shimaListen.htm
こちらの場合、戦後間もない瀬戸内の島が舞台の演劇のための音楽です。
どんな印象を受けられますでしょうか?
あつかましくも、また、ご感想おきかせいただければうれしいです。

とくに影響を受けたり、熱心に聴いてきた作曲家は、
ホルスト(後期の)、ミヨー、マルティヌー、ヴィラ=ロボス、
ヴォーン=ウィリアムス、レブエルタス、プロコフィエフ、アイヴス

日本の作曲家は、
武満、松村、黛・・・・などいろいろ聴いてはきましたが、
国内の特定の作曲家に師事したりしたことはありません。

[770] Re^3: 感想ありがとうございます 投稿者:tombi 投稿日:02/04/06(Sat) 23:08 <URL>
「島」聞かせて頂きました。私としてはこちらの方が遙かに聞きやすかったです。特にフィナーレの1は感銘を受けました。根っこを感じることが出来ます。少なくともコルンゴルドよりは良い音楽だと感じています。コルンゴルドは何を聞いても、(ハリウッド)映画音楽です。

「島」恐らく意識されてのことでしょうが、四国のある島というよりは、日本を思い起こさせます。確かにダフニスとクロエのような小さな島を感じさせてくれるのですが、それがやはり日本なのですね。思わず古事記の世界、天地開闢の頃、国造り、日本という島国ができた頃の神話を思い出しました。これは正に正解だと考えています。ペンタトニックでしょうか?

フィナーレ2、間奏曲で感じたのはインドネシアのガムラン音楽です。(沖縄・琉球音楽も少し)獅子舞とバロンダンス、麒麟など、共通項は多いのですが、やはり同根を感じさせてくれます。日本のルーツを感じさせてくれる音楽と感じています。特にこの「島」においてはパーカッションの扱いがどの楽章においても良い、それが旋律以上に上記のような感想を与えてくれているようにも思えます。

原爆という特性でしょうか、アジアや日本、更にはそのルーツを照射されているのが頗る面白いです。フィリピンで "I shall return." と言ったマッカーサーも想起されます。

[771] Re^4: 感想ありがとうございます 投稿者:山の作曲家、近藤浩平 投稿日:02/04/07(Sun) 19:07 <URL>
この芝居の音楽をプランするときに、
時代、場所の設定にふさわしいものとするため、
旋律などはペンタトニック的なものを多く使いながら、
音色的には、人間の感情を越えたようなものを感じさせる非人格的な性質
をもたせようと考えました。
また、戦後、アメリカによる占領ということも意識し、
パーカッションなどに、ややアメリカ、ジャズといったものを
かすかに連想させるもの・・・ヴィブラフォンを使い、
それとアジアのガムラン(グンデル)が混ざって
雑種となるように計画しました。
原爆を受けた国としての日本、芝居には出てこないが、
背景にあるアジア、またアジアと原爆を落としたアメリカとの関係も
意識しました。
琉球を連想させるのは、
日本的ペンタトニックと、琉球音階と、擬似ペロッグ音階的な
動き方を自由に移ろっていくよう、多旋法技法を駆使しているためです。
芝居の観客にあるていど年配の方が多いということも加味しています。
芝居や標題的な音楽の場合、
あらかじめ、どのような配合のプランを立てます。
音を聴かれてそのプランの背後にある意図を、見事に見抜いていただいて、
うれしく思います。

[772] Re^5: 感想ありがとうございます 投稿者:tombi 投稿日:02/04/07(Sun) 22:44 <URL>
私は音楽ではないのですが、職業柄(高校教師)、先輩・友人に作曲家は多いです。毎日音楽コンクールで新人賞を受けた者もいれば、国体のファンファーレに採用された者とかいます。
前者が指導していた合唱団に所属していた時には、必ず彼の曲を歌わされたものです。(¨;)良い曲だから良かったのですが。
又後者は「たにしの会」(小山清茂派)に所属していて、彼の作曲したミュージカル「円仁」がつい最近各地で上演されました。
http://www4.ocn.ne.jp/~bravo/sub22.htm

又、合唱では、古くは高田三郎、石井歓、まだ新しいところでは湯山昭、青島広志など各氏と一緒に仕事させてもらいました。湯山氏は御殿山だったか自宅にもおじゃまさせてもらいました。各氏の裏話(エピソード)もいっぱいあります。

流行はありますが、最先端を走っている演奏家と作曲家とはやはり密接な関係がありますね。同時性のみならず、時代をつくっているんだという意識は明白です。試行錯誤は当たり前、その中から残るものは残っていくんだと思います。現代曲を演奏しない演奏家は信用できないのと同様、鑑賞する側においてもあたかも骨董品ばかり聞くような姿勢には疑問を感じています。

[757] バーバーはどうですか? 投稿者:Nutria 投稿日:02/03/18(Mon) 20:17 <URL>
こんにちは。

http://www.linkclub.or.jp/~monet/illast.html
↑のページにBGMとして置いてあったMIDIデータが気に入ったのですが、
曲名が分からないので管理者の方に問い合せてみると、サミュエル・
バーバー作曲の「弦楽のためのアダージョ」とのことでした。

ディズニー風レクイエムといった感じの曲ですが、なかなかいいですね。

この曲だけがアダージョ名曲集といった類のCDに収録される場合が
ほとんどで、彼の作品を集めたCDはほとんど出ていないようですが、
彼のこれ以外の作品もやっぱりこんな感じなのでしょうか?

[761] Re: バーバーはどうですか? 投稿者:楽々亭太丸 投稿日:02/03/24(Sun) 00:26 <URL>
> バーバー作曲の「弦楽のためのアダージョ」

比較的最近では、映画「プラトーン」で効果的に使われて注目を集めましたが、それ以前からBGMとして大変よく使われている曲ですね。
手元のトスカニーニの録音(BVCC9936)のブックレット(許光俊氏の解説)によれば、イタリアで作曲した弦楽四重奏曲第1番の第2楽章を弦楽オーケストラ用に編曲したものとのことです。

近藤さんもあげておられるヴァイオリン協奏曲のCD(シルヴァースタインのVnと指揮/ユタ交響楽団、ビクターの国内盤、VDC1094)もあったなぁと思って、先程再聴してみましたが、まぁイメージどおり?の「おとなしめ」の曲でした。
このCDにカップリングされている歌劇「ヴァネッサ」から、と「悪口学校」序曲も(題名に反して?)やっぱり「おとなしめ」でしたが、「管弦楽のためのエッセイ第2番」は活発なところもあってなかでは一番変化に富んだ曲でした。

手元のCDでは、もう1曲、作曲者から献呈を受けたホロヴィッツが(初演した1950年に)録音したピアノ・ソナタがありましたので、ただ今聴いております。これは、プロコフィエフの戦争ソナタ系みたいな超絶技巧曲で、なかなかです。ペーテル・ヤブロンスキーとかが演奏したらピッタリではないかな、とか思いました。
このピアノ・ソナタについては、検索してみたら、詳しい演奏紹介のページが見つかりましたので、ご参考までにURL欄に貼っておきます。

それから、2年ぐらい前だったか、確かN響で、バーバーのピアノ協奏曲ってのをやって生放送していたようにも思いますが、例によってカーステレオかなんかでいい加減に聴いていたんだと思いますし、当てにはなりません。

[762] Re^2: バーバーはどうですか? 投稿者:山の作曲家、近藤浩平 投稿日:02/03/25(Mon) 00:59 <URL>
バーバーのピアノ協奏曲は、非常に技巧的でモダンな曲ですね。
弦楽のアダージョのイメージを求めて聴く人には「現代音楽」かも。
ピアノソナタに近い路線。私は好きな曲です。
ピアノ・ソナタはホロヴィッツが録音してましたよねえ。

あと、管弦楽のためのエッセイ第1番、渋い良い作品です。
歌曲では「ドーバー・ビーチ」が素晴らしい。

[763] ありがとうございました 投稿者:Nutria 投稿日:02/03/27(Wed) 20:40 <URL>
みなさま、いろいろ御教示下さり、誠にありがとうございました。
大変参考になります。

新国に「ワルキューレ」を観に行ったついでに、石丸で輸入盤の
安いのを3枚買って来ました。

ピアノ協奏曲が気に入りました。

[759] Re: バーバーはどうですか? 投稿者:tombi 投稿日:02/03/21(Thu) 22:00 <URL>
> 曲名が分からないので管理者の方に問い合せてみると、サミュエル・
> バーバー作曲の「弦楽のためのアダージョ」とのことでした。
> この曲だけがアダージョ名曲集といった類のCDに収録される場合が
> ほとんどで、彼の作品を集めたCDはほとんど出ていないようですが、
> 彼のこれ以外の作品もやっぱりこんな感じなのでしょうか?

私もこの弦楽のためのアダージョだけでしょうか。聞いているのは。1901〜1981ということですから、もっと耳にしていても良いような気もしますが、アメリカ産はなかなか入ってこないですね。でも歌劇「ブリッジ遊び」とか序曲「悪口学校」とかは聞いたことがあるような気もするのですが、曲名だけかもしれません。

[760] Re^2: バーバーはどうですか? 投稿者:山の作曲家、近藤浩平 投稿日:02/03/23(Sat) 14:49 <URL>
http://www.cdnow.com/cgi-bin/mserver/SID=747065108/pagename=/RP/CDN/CLASS/main_srch.html/clickID=tn_srch_txt%20STYLE=

で、Barber
と、Composerの欄に入れてみましょう。
ヴァイオリン協奏曲などは国内盤でも出てますのでCDショップでも、
交響曲はブルーノ・ワルターも録音してます。
歌曲全集もグラモフォンで出てます。
たいへんメジャーな作曲家ですね。

[753] オーマンディ指揮バイエルン放送響のドン・ファン 投稿者:吉岡伊豫守爛柯(よしおか いよのかみ らんか) 投稿日:02/03/10(Sun) 05:29
GREAT CONDUCTORS OF THE 20TH CENTURYの7243 575127 25に収録されてゐる1959年6月12日のライヴ録音は一聴の価値あり。カラヤンはBPOには絶対オーマンディを呼ばなかったのださうです。

[754] Re: オーマンディ指揮バイエルン放送響のドン・ファン 投稿者:tombi 投稿日:02/03/11(Mon) 23:51 <URL>
マジャール系の指揮者が良い評価を受けると思わず喜んでしまうtombiなのです。とは言いながらオーマンディのものもそれほど多くは持っていないのも確かです。しかし「ハーリー・ヤーノシュ」組曲一つとっても録音・演奏共に優れているのですからなんとも言えないですね。そう言われてみれば確かにそのレパートリーの多さといい録音の多さと言い、カラヤンに充分拮抗しますね。どちらも持っているのはいわゆる通俗名曲が多いなあ。恐らくはニューヨークフィルのトスカニーニの代役を引き受けて成功したという事だけでも、NEO-REALISM のライヴァルたり得た事と思います。燃えるマジャールの血は同時にドナウの真珠たり得るとも感じます。これは聞いてみたいものです。 

[755] Re^2: オーマンディ指揮バイエルン放送響のドン・ファン 投稿者:吉岡伊豫守爛柯(よしおか いよのかみ らんか) 投稿日:02/03/13(Wed) 20:25
オーマンディーのBPOを指揮させると、聴衆のご夫人が
「あら、カラヤンと同じじゃない??」
と云ふ可能性が高いので、オーマンディーをBPOに呼ばなかったとか・・・

[758] Re^3: オーマンディ指揮バイエルン放送響のドン・ファン 投稿者:リベルテ 投稿日:02/03/21(Thu) 11:26 <URL>
> オーマンディーのBPOを指揮させると、聴衆のご夫人が
> 「あら、カラヤンと同じじゃない??」
> と云ふ可能性が高いので、オーマンディーをBPOに呼ばなかったとか・・・
オーマンディが振ったBPO何となく想像できそうで、残念ですね。
おそらく同傾向ながら、カラヤンよりより美しくより多彩な音色で、
よりきっちり合った演奏が堪能できたでしょうね。
オケの団員もオーマンディの方をマエストロとして望んだかも知れませんね。
それが一番のカラヤンの心配だったりして、
そうでなかったらバーンスタインのように、オーマンディにも十八番だけは振らせて可能性がありそうにも思えますね(^^)

[751] テンペストのお勧めありませんか 投稿者:まあくん 投稿日:02/03/05(Tue) 20:04
こんばんは。いつもお世話になってます。
ベートーベンのピアノソナタ17番のテンペストなんですが、
お勧めございませんか。
私が所有しているのはウィルヘルム・ケンプという人の
1964年か65年録音のものなんですが、ちょっと音が悪いんです。
この曲ちょっとした思い出の曲で、
できれば高音質で気持ちよく聴きたいので、
ご教示いただけると助かります。

それと多少録音状態は悪くてもぜひお勧めというのもありましたら
お知らせください。

初心者なものですから、録音が悪くてもこれは名演だという
実感をもてたことがないので。

[752] Re: テンペストのお勧めありませんか 投稿者:tombi 投稿日:02/03/05(Tue) 23:43 <URL>
> 私が所有しているのはウィルヘルム・ケンプという人の
> 1964年か65年録音のものなんですが、ちょっと音が悪いんです。

ケンプは非常に味わいがあるんですが、特に後期のソナタなど。
或いは通人、年輩者用かもしれません。
若くてケンプが好きっていう人の気持ちも何故か判るような気もします。

> この曲ちょっとした思い出の曲で、
> できれば高音質で気持ちよく聴きたいので、
> ご教示いただけると助かります。
ベートーベンのソナタは先ずはバックハウスで全曲聞いてもらって良いと思います。一番オーソドックスなコースでしょうけれど。モノラルとステレオと2度の全集があります。どちらとも言い難い魅力があります。高音質というならステレオ盤でしょうかね。DECCAですから音は良いですよ。CDだったら「熱情ソナタ」辺りと一緒にカップリングされているかも知れませんね。月光でもワルトシュタインでもハンマークラーヴィアでもどれも良いですね。ベートーベン=バックハウスです。
個々の曲目になるとアントルモンとかポリーニとかアシュケナージとかになるのですが、「テンペスト」では、リヒテルなんかが思い出されます。

[740] カットナー・ソロモン(1902〜1988) 投稿者:吉岡伊豫守爛柯(よしおか いよのかみ らんか) 投稿日:02/02/02(Sat) 11:51 <URL>
血の気の多い演奏が凄まじい。1932年12月16日英Columbia録音のラコッツィー行進曲、1954年10月24日英HMV録音の熱情ソナタなど、ピアノを壊さんばかりの打鍵力だ。
ブラームスのピアノ協奏曲第1、2番も一聴に値する。8歳でデビューコンサートで弾いた御得意のチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番はハーティー卿、ドブローエンの2種類の録音が残されてゐる。1956年突然右手に麻痺が起き隠退。1953に来日してゐる。
フィリップスの「20世紀の偉大なピアニスト」の選から漏れてゐるのは不可解だ。

[746] Re: カットナー・ソロモン(1902〜1988) 投稿者:tombi 投稿日:02/02/23(Sat) 20:44 <URL>
このスレッドを今、「招き猫 隣の盤ごはん」で展開しています。
http://hpcgi2.nifty.com/182494/ClassicManekineko/treebbspro(2).cgi

http://hpcgi2.nifty.com/182494/ClassicManekineko/treebbspro(2).cgi?vew=2804

伊豫殿、招き猫でも有り難うございます。m(__)m

[742] Re: カットナー・ソロモン(1902〜1988) 投稿者:tombi 投稿日:02/02/05(Tue) 23:09 <URL>
ベートーベンの協奏曲では特に3番が、ついで5番が良かったです。しかしなんと完璧に、しかも又柔らかに弾くのでしょう。無骨なバックハウスとは対照的です。Herbert Menges という指揮者(全然知らない)も良いですね。4番はクリュイタンス指揮でしたが、何故か感興が湧きませんでした。グレースな曲だけにフィルハーモニアよりも、バックハウスのVPOの方があっているのかもしれません。しかし、まだソロモンのピアノを良く聞き込んでないので、あのピアニズムからするとこの4番も良いはずです。又、聞くことにしましょう。

モーツアルトのソナタK331。これも又良いですね。楽々とソフトタッチで弾くというのは相当な技術的な裏付けがあってのことと感じました。

名演の誉れ高いブラームス、これは絶対聞かなければと思っています。

私の聞いたベートーベン・モーツアルトと伊豫殿の書かれたラコッツイや熱情の打鍵力は相当開きがありそうなので、かなり懐の広い演奏家のような気もします。これから聞いていくのが楽しみです。

[749] ハーバード・メンゲス 投稿者:吉会芸術活動促進部主任代行 投稿日:02/02/27(Wed) 23:51 <URL>
この人は、イギリスの名女流ヴァイオリニストのイソルデ・メンゲスの弟さんだったはずでス。
1902年生まれの1972年没です。
1931年ごろに、オールド・ウィッグ劇場(ロイヤル・ヴィクトリア・ホール)の指揮者をつとめたことで少々知られております。
イギリスのイロイロなオーケストラを渡り歩いた職人ですね。

[750] Re: ハーバード・メンゲス 投稿者:tombi 投稿日:02/02/28(Thu) 12:33 <URL>
> この人は、イギリスの名女流ヴァイオリニストのイソルデ・メンゲスの弟さんだったはずでス。
> 1902年生まれの1972年没です。
> 1931年ごろに、オールド・ウィッグ劇場(ロイヤル・ヴィクトリア・ホール)の指揮者をつとめたことで少々知られております。
> イギリスのイロイロなオーケストラを渡り歩いた職人ですね。

貴重な情報を有り難うございました。音友の新旧の「指揮者のすべて」を見ても載っていませんでした。

[747] 展覧会の絵 セルとライナー 投稿者:まあくん 投稿日:02/02/24(Sun) 09:01
展覧会の絵の聴き比べをしました。セルとライナーです。
同じ曲の聴き比べは初めてです。
もしかすると、この二人の聴き比べはナンセンスなのかもしれませんが、
初心者ということで開き直って投稿いたします。
おかしなところはご指摘いただけると勉強になりますので
どうぞよろしくお願いいたします。

さて、聞き比べですが結論から言うとどちらもよいです。
もっと好悪がはっきり出るのかと思っていたのでちょっと意外な感じです。

まず、セルの方ですが管楽器の音を魅力的に聴かせてくれます。
ライナーより明るく朗らかな感じです。
本当に楽器の鳴り方がきれいで、きっと楽器も喜んでいるのではと
感じさせてくれます。
ただ、残念ながら聴き手に問題がありまして、
「これはクラリネットかなあ?」「オーボエじゃないの。」
といった調子で嫁さんと聴いています。
セルさん、ごめんなさい。

一方、ライナーの方ですがずいぶん暗い印象です。
セルが旋律を楽しませてくれるのに対して
低音弦楽器によるリズム、物悲しいような旋律といった感じでしょうか。
パーカッションは白眉ですね。
本当にライナーは打楽器の使い方に魅力があるなと感じます。
それから、木琴(だと思うのですが…自信ありません)が、
目立たないながらも、曲に味付けをしてくれてます。
緊張感と言うとちょっと違うのですが、
木琴で曲に締りが出るといった感じです。

聴き比べができるというのもクラッシクの一つの魅力なのですね。
今回そう感じました。
今は、ライナーにはまっているのですが、いろいろな指揮者のものと
聴き比べをしていきたいと思います。

[748] Re: 展覧会の絵 セルとライナー 投稿者:tombi 投稿日:02/02/26(Tue) 14:10 <URL>
> 展覧会の絵の聴き比べをしました。セルとライナーです。
> 同じ曲の聴き比べは初めてです。
> もしかすると、この二人の聴き比べはナンセンスなのかもしれませんが、
> 初心者ということで開き直って投稿いたします。
> おかしなところはご指摘いただけると勉強になりますので
> どうぞよろしくお願いいたします。
>
> さて、聞き比べですが結論から言うとどちらもよいです。
> もっと好悪がはっきり出るのかと思っていたのでちょっと意外な感じです。

どちらもハンガリー出身の指揮者なのでこの比較も面白いですね。ただ私はセルのものは持っていません。

> まず、セルの方ですが管楽器の音を魅力的に聴かせてくれます。
> ライナーより明るく朗らかな感じです。
> 本当に楽器の鳴り方がきれいで、きっと楽器も喜んでいるのではと
> 感じさせてくれます。

セルは本当にそうですね。全体的にLPの頃よりどうかSONYの盤質もあって音が硬い印象がしてどうも非常に損をしているような気がします。
しかし良く聞き込んでみると、これがはまってしまいます。オーケストラ・ヴィルダー、トレーナーとしてクリーブランドを自分の楽器のように育て、一糸乱れぬ室内楽のようなアンサンブル。管楽器も併せてシルクのような味わい。透明感があってそこから紡ぎ出される音楽は実に深い。そんなものが私がセルに抱く印象です。
 しかし、東京でのライブのCDはそんな印象を一気に払拭してくれました。実に熱い燃えるような演奏でした。(シベリウス2番、ラコッツイ行進曲)緻密な凝縮された演奏と灼熱のライブ、どちらもセルは聴かせてくれます。恐らく「展覧会の絵」も深みのある味わい深い演奏でないかと思われます。

どなたか聞かれた方のレスを期待したいですね。

> ただ、残念ながら聴き手に問題がありまして、
> 「これはクラリネットかなあ?」「オーボエじゃないの。」
> といった調子で嫁さんと聴いています。
> セルさん、ごめんなさい。

良いですね。二人で聞くと一層愛が深まりますよ。共通の同時体験を持つこと。それの積み重ねが愛の深さなんでしょうか。ヽ(^O^)ゝ

> 一方、ライナーの方ですがずいぶん暗い印象です。
> セルが旋律を楽しませてくれるのに対して
> 低音弦楽器によるリズム、物悲しいような旋律といった感じでしょうか。
> パーカッションは白眉ですね。
> 本当にライナーは打楽器の使い方に魅力があるなと感じます。
> それから、木琴(だと思うのですが…自信ありません)が、
> 目立たないながらも、曲に味付けをしてくれてます。
> 緊張感と言うとちょっと違うのですが、
> 木琴で曲に締りが出るといった感じです。

ライナーの「展覧会の絵」、それに「禿げ山の一夜」もラベル編曲、R・コルサコフの編曲というよりもロシア的、むしろムソルグスキーのピアノの原曲に近い響きがしていてそこが私の好きな所です。(どちらかと言えばトスカニーニも似た感じで奥が深いですね。)それに重厚なシカゴ交響楽団。元々ドイツ系の響きを持ったオーケストラでライナーになって更に名手が集まって来ていますのでこの頃は世界でも最も優秀なオーケストラの一つになっていました。この後のショルティを初めシカゴ響に伝統的に「展覧会の絵」やバルトーク、R・シュトラウスの名盤も多いというのもこのオケの特色であると同時に実力の表れでしょうね。

> 聴き比べができるというのもクラッシクの一つの魅力なのですね。
> 今回そう感じました。
> 今は、ライナーにはまっているのですが、いろいろな指揮者のものと
> 聴き比べをしていきたいと思います。

展覧会の絵ほど聞き比べが面白いものはないでしょう。ドイツ・ハンガリー系のものを聞かれたので、次回はラベル編、フランス系のアンセルメやデュトワのものを聞かれることをお薦めします。今度はうって変わって、実にカラフル・ゴージャスになります。それにフェドセーエフにも独自の主張が感じられて楽しいです。ストコフスキーの自分の編曲による演奏も又ユニークで、これが一番だと薦める人もいるくらいですね。それに富田勲のシンセサイザーによるものも、この曲の面白さに目を付けたのでしょう。楽しいです。それとやはり難曲と言われるピアノの原曲も聞いてみたいものですね。

面白いからあれもこれもと聞いているうちに自然と集まりますよ。バレー曲というか(色ものと私は呼んでいますが)ロシア・フランス系は特にその傾向が強いですね。

[735] ワルターの田園 投稿者:tombi 投稿日:02/01/22(Tue) 22:46 <URL>
疲れているのであまり長く記せないが、オーパス蔵のVPOの「田園」やはり素晴らしかった。昔SPで持っていたものを手放してしまったもの。高校生では、ウラッハも知らなければ、そのクラの素晴らしい音色も当時のSPや再生装置からは感じ取ることは出来なかった。(但し、これが名演であることはうっすらと感じることはできたが。)
弦の艶やかさ、ウラッハのカッコウの響き、オーボエ、ウィンナホルン、どれ一つをとっても堪らない響きである。「アイネクライネ」とのカップリングも嬉しい。
恐らくこれからはコロンビア響とのもの、クライバー盤、ベーム盤と並んで、いや一番頻繁に聴くことになろう。

[736] Re: ワルターの田園 投稿者:ぽぴぃ 投稿日:02/01/23(Wed) 00:27
こんばんは。この演奏は何度聴いても飽きないですね。名盤として戦前から
親しまれている理由がやっと分かりました。

ウラッハといえば2楽
章の長いソロで、完全に指揮よりも先にテンポを持っていってしまうあたり
すごく面白いですね。また当時のウィーン・フィルのアンサンブルはお世辞
にもきっちりとはしていませんが、ずれているようでずれていない、ぴった
りではないけれども音楽はスムーズに流れている、という合わせ方はなかな
かできないなと思いました。

そういえば、このコンビのブラームス
の3番は、アンサンブルもずっと万全、まさに完熟した名演でした。早く復
刻されないものでしょうか。

[737] Re^2: ワルターの田園 投稿者:tombi 投稿日:02/01/23(Wed) 23:20 <URL>
正直に告白すると高校時代入り浸っていた音楽部(合唱・弦)の部室で埃にまみれていたものを救済して(これって救済といえるのかな、頂戴して)きたのです。もう時効ですよね、って(¨;)

> こんばんは。この演奏は何度聴いても飽きないですね。名盤として戦前から
> 親しまれている理由がやっと分かりました。
>
> ウラッハといえば2楽
> 章の長いソロで、完全に指揮よりも先にテンポを持っていってしまうあたり
> すごく面白いですね。また当時のウィーン・フィルのアンサンブルはお世辞
> にもきっちりとはしていませんが、ずれているようでずれていない、ぴった
> りではないけれども音楽はスムーズに流れている、という合わせ方はなかな
> かできないなと思いました。
>
VPOファンのぽぴぃさんならではの発言ですね。そうですそうです、ウラッハはカッコウも良いんだけれど、もう2楽章のその前のところで強烈に惹き付けられてしまうんですよね。凄い。オケのクラでこれだけ惹き付けてしまうというのはなかなか無いです。

> そういえば、このコンビのブラームス
> の3番は、アンサンブルもずっと万全、まさに完熟した名演でした。早く復
> 刻されないものでしょうか。

これもどこかで聴いたことがあったような気がします。当時ワルターの盤はcolumbiaレーベルのSPだったような気がしますが、うろ覚えです。聴きたいですね。

[738] Re^3: ワルターの田園 投稿者:ぶりちょふ 投稿日:02/01/24(Thu) 00:38
最近LPにまみれていますが、ワルターのGRでもう一度聞いてみたいです。GRはそのまま聞くと冴えない音ですが、ものによってはイコライザを取り替えると「スゲー!」というような音に変わってしまいます。私はSPも聞くのですが、「SPなんていらん」という位素晴らしい音です。ワルターの田園はどんなかなぁ?

[739] Re^4: ワルターの田園 投稿者:tombi 投稿日:02/01/24(Thu) 22:23 <URL>
> 最近LPにまみれていますが、ワルターのGRでもう一度聞いてみたいです。GRはそのまま聞くと冴えない音ですが、ものによってはイコライザを取り替えると「スゲー!」というような音に変わってしまいます。私はSPも聞くのですが、「SPなんていらん」という位素晴らしい音です。ワルターの田園はどんなかなぁ?

ぶりちょふさんのイコラーザー青焼き、何か比較できるもので聴いてみたいなあ。小澤のシェエラザードも持っておらんし・・・・。GRというとウチではクライスラーとカザルスのバッハ無伴奏かな。結構満足して聴いているのだけれど。

[741] Re^5: ワルターの田園 投稿者:ぶりちょふ 投稿日:02/02/03(Sun) 23:47
亀レスながら、私家盤300を見てDMします。

[745] Re^6: ワルターの田園 投稿者:ぶりちょふ 投稿日:02/02/17(Sun) 21:01
> 亀レスながら、私家盤300を見てDMします。

例のものはお気に召しましたか?

[706] 戦時中のカラヤンの放送録音 投稿者:吉岡伊豫守爛柯 投稿日:01/12/23(Sun) 13:01 <URL>
ブルックナーの交響曲第8番(1楽章欠落、2、3楽章1944年6月28日、4楽章のみ1944年9月29日のステレオ録音、墺Koch/Schwann、3−1448−2H1)、エロイカ(1944年5月録音、瑞西PELLARIN MULTIMEDIA、MM37059)に聴くカラヤンは、戦況の逼迫が原因か、36歳の熱気と覇気が漲り、凄絶で真摯な演奏に心打たれる。カラヤンが8年後、英國のフィルハーモニア管弦楽団と録音した物と比べると、その余りの違ひに愕然となる。
しかし、この2つの録音を聴くと、もっと他にカラヤンの戦時中の放送用録音やライヴ録音は無いかと探して見たくなる。
何が彼を変へさせたのだらうか?

[711] Re: 戦時中のカラヤンの放送録音 投稿者:tombi 投稿日:01/12/29(Sat) 00:25 <URL>
これらの演奏聞いてみたいものですね。
私はフィルハーモニア時代のカラヤン(&BPOの初期)を一番かっているもので、本当に時代を遡行するほど良さそうな気がします。作家でいうならば処女作がすべてを語るといったところでしょうか。青年時代のカラヤンこそ・・・・と思います。

>カラヤンが8年後、英國のフィルハーモニア管弦楽団と録音した物と比べると、その余りの違ひに愕然となる。

私の持っているSERAPHIMの「ブル8」のLPはBPOなんですが、これよりも前にフィルハーモニアで「ブル8」出していたんですか?同じEMIで?レッグでしょうね?この存在は知りませんでした。日本では出てないですよね。それとも、ずっと廃盤になっていたのかなあ。うちの私家盤でも「ブル8」だけはカラヤン揚げているものですから、気になります。

> しかし、この2つの録音を聴くと、もっと他にカラヤンの戦時中の放送用録音やライヴ録音は無いかと探して見たくなる。
> 何が彼を変へさせたのだらうか?

やはりPOSTフルヴェンでしょうね。カラヤンも変わればチェルビダッケも変わった。フルトヴェングラーの亡霊と必死になって戦った。なぜか三島由紀夫の生き方と文体がダブってきます。そして今は技術的にはもっとツヤツヤになっているのではないでしょうか。時代の歯車を逆転させることは出来ないので、現代の指揮者は気の毒です。

あ、NUTRIA様、こちらでも宜しくm(__)m

[712] Re^2: 戦時中のカラヤンの放送録音 投稿者:吉岡伊豫守爛柯 投稿日:01/12/29(Sat) 20:48 <URL>
>カラヤンが8年後、英國のフィルハーモニア管弦楽団と録音した物と比べると、その余りの違ひに愕然となる。
は、英雄の録音の事で御座る。
ブルックナー#8の初録音はEMIによる、BPOとの物(ステレオ、1957年5月23−25日、新フィルハーモニー、この録音で、同ホールは録音には適さないと烙印が押された。)ライヴでは戦後フルトヴェングラー問題でVPOの指揮が出来なくなったカラヤンのVPO復帰公演に当たる1957年4月17日のライヴ録音もANDANTEからCD化されてゐる。http://www.andante.com/Boutique/CDCollection/vpo4996.cfm
4CDs、US$96.oo

[713] Re^3: 戦時中のカラヤンの放送録音 投稿者:tombi 投稿日:01/12/29(Sat) 23:29 <URL>
> は、英雄の録音の事で御座る。

あ、やはりそうでしたか。そうかなとは思いつつも疑問に思ったのでつい。

> ブルックナー#8の初録音はEMIによる、BPOとの物(ステレオ、1957年5月23−25日、新フィルハーモニー、この録音で、同ホールは録音には適さないと烙印が押された。)ライヴでは戦後フルトヴェングラー問題でVPOの指揮が出来なくなったカラヤンのVPO復帰公演に当たる1957年4月17日のライヴ録音もANDANTEからCD化されてゐる。http://www.andante.com/Boutique/CDCollection/vpo4996.cfm
> 4CDs、US$96.oo

いや、こちらも貴重な情報を有り難うございました。LPというのは細かな情報が皆無なもので。同じ年のVPOとのライブとはこちらも思いもよりませなんだ。深謝m(__)m

[709] Re: 戦時中のカラヤンの放送録音 投稿者:Nutria 投稿日:01/12/27(Thu) 18:17 <URL>
カラヤンの40年代って、最近よく見かけますが、著作権の関係なのでしょうか?
ダイソーの100円カラヤンも、10枚とも40年代・・・。
(残念ながら、すべて戦後の録音ですが)

今度、HOMの10CDボックス・シリーズとして出るカラヤンも、全部40年代
までのものですね。こちらは、戦時中のもいくつか入っているようです。

↓ここのページの上から3分の1くらいに、リストがあります。
http://www.aria-cd.com/koushin/11.5/11-5-1.htm

そのすぐ上で激賞されているチャイコフスキー5・6番も、ちょっと興味がわき
ました。まあ、この店の煽りは、いつもこんな感じなのですが・・・。

カラヤンは年をとるほどダメになったというのが定説ですが、例外も結構ある
ようですね。

あ、そうそう、こちらでの書き込みは初めてでした。
今後ともよろしくお願いします。

[743] Re^2: 戦時中のカラヤンの放送録音 投稿者:tsumu 投稿日:02/02/11(Mon) 22:41 <URL>
> そのすぐ上で激賞されているチャイコフスキー5・6番も、ちょっと興味がわき
> ました。まあ、この店の煽りは、いつもこんな感じなのですが・・・。

 件のチャイコを入手、ただいま5番を聞き終えたところですが...呆然。
私にとってカラヤンは食わず嫌いの指揮者の最右翼だったのですが、
それをものの見事に覆してくれました。

 この演奏をブラインドで聞かされてカラヤンだと思う人はほとんど
いないだろうな... 圧倒的な名演。どうしてこんな凄い演奏記録が
長年埋もれたままにされていたんだろう... 

 tombiさん、ぜひVPO盤と聞き比べて、私家版レコ芸に加えてくださいませ!

[744] Re^3: 戦時中のカラヤンの放送録音 投稿者:tombi 投稿日:02/02/12(Tue) 21:02 <URL>
>  件のチャイコを入手、ただいま5番を聞き終えたところですが...呆然。
> 私にとってカラヤンは食わず嫌いの指揮者の最右翼だったのですが、
> それをものの見事に覆してくれました。
>
>  この演奏をブラインドで聞かされてカラヤンだと思う人はほとんど
> いないだろうな... 圧倒的な名演。どうしてこんな凄い演奏記録が
> 長年埋もれたままにされていたんだろう... 
>
>  tombiさん、ぜひVPO盤と聞き比べて、私家版レコ芸に加えてくださいませ!

チャイ5の評価って難しいような気もしますね。カラヤンBPOはEMI盤のLPを所持していて、最初のうちは重戦車のコテコテでエコーも聞かせてそれはもう気に入っていたのですが、ステレオをグレードアップした途端に、なんとなく電気的な処理が気に入らなくなって(耳に心地よくなく)、聞かなくなってしまいました。確かにカラヤンは同じEMIでも、レッグとの共同作業でフィルハーモニアを振っていた頃が一番良く、私が評価するのもそのころのものです。DGでも「ハンガリー舞曲集」とかね。

私、まだこれ聞いてません。ダイソー版のVPOとの「悲愴」も家にはあるものの聞いてないので、また、こちらと併せて聞いてみましょう。

[710] Re^2: 戦時中のカラヤンの放送録音 投稿者:吉岡伊豫守爛柯 投稿日:01/12/27(Thu) 19:53 <URL>
> 今度、HOMの10CDボックス・シリーズとして出るカラヤンも、全部40年代
> までのものですね。こちらは、戦時中のもいくつか入っているようです。
これらは、全て商業用スタジオ録音(獨DGG、英COLUMBIA)ですね。
目標を失った所為かも知れません。2番手が一番よかったのかも。先駆者には為り切れなかったのでせうか。(別の意味では先駆者ですが。指揮者で億単位の遺産が残せたのですから・・)なにやら、我日本とも似てゐるではありませんか。(追従者が一番お似合ひと云ふ点で。)

[708] Re: 戦時中のカラヤンの放送録音 投稿者:菅野 投稿日:01/12/27(Thu) 17:40
> ブルックナーの交響曲第8番(1楽章欠落、2、3楽章1944年6月28日、4楽章のみ1944年9月29日のステレオ録音、墺Koch/Schwann、3−1448−2H1)、エロイカ(1944年5月録音、瑞西PELLARIN MULTIMEDIA、MM37059)に聴くカラヤンは、戦況の逼迫が原因か、36歳の熱気と覇気が漲り、凄絶で真摯な演奏に心打たれる。カラヤンが8年後、英國のフィルハーモニア管弦楽団と録音した物と比べると、その余りの違ひに愕然となる。
> しかし、この2つの録音を聴くと、もっと他にカラヤンの戦時中の放送用録音やライヴ録音は無いかと探して見たくなる。

菅:この録音、聴かせて頂きましたが、素晴らしい覇気満ちた演奏でした
  ね。

> 何が彼を変へさせたのだらうか?

菅:何でしょうね。BPOという、指揮者にとって名誉あるオケを手に入れた
  ことによる気の緩みでしょうか。でも本当かなあ・・。ううむ。謎
  ですね。

[714] 朝比奈隆さん、御逝去 投稿者:吉岡伊豫守爛柯 投稿日:01/12/30(Sun) 05:27 <URL>
噂供養と云ふのが、あるそうです。
朝比奈さんを偲んで、お気に入りの演奏を。
身共は、矢張りジャンジャンのブルックナーの
交響曲第8番です。
ただ、今はエロイカの第二楽章だけを聴いてゐます。
朝比奈さんのハイドンの困苦のミサ(1979年7月26日、大阪フィル第158回定演ライヴ録音の合唱団用プライヴェートLP)も聴き直しませうか。大黒柱、音楽総監督兼常任指揮者を失った大阪フィルの今後を思ひつつ。

[716] Re: 朝比奈隆さん、御逝去 投稿者:ぽぴぃ 投稿日:01/12/30(Sun) 14:59
心よりご冥福をお祈りします。
このような気骨のあるスケールの大きい音楽を聴かせてくださる方が
年々いなくなっていくのは悲しいことですね。

朝比奈先生の心に残る名演としては、CDでは大フィルとの
ブルックナーの1番、2番、6番。特に2番は、夕映えの光が
射し込んできたような透明な詩情にハッとさせられ、先生のブルックナー
の素晴らしさに開眼しました(@@)。あと、ライヴではシカゴ響との5番、
N響との8番が大変感動的でした。これらはいずれ放送録音をCD化して
ほしいものです。

[727] Re^2: 朝比奈隆さん、御逝去 投稿者:いち 投稿日:02/01/05(Sat) 01:55
こちらの掲示板には、すっかりご無沙汰を致しておりますm(_ _)m

>ぽぴぃさん
> N響との8番が大変感動的でした。

ひょっとして、あの時NHKホールにいらっしゃったのでしょうか?
一日目でしたら、僕も3階席におりました(^^)

[729] Re^3: 朝比奈隆さん、御逝去 投稿者:ぽぴぃ 投稿日:02/01/05(Sat) 20:00
> ひょっとして、あの時NHKホールにいらっしゃったのでしょうか?
> 一日目でしたら、僕も3階席におりました(^^)

残念ながらこの時は衛星放送で観ました(^-^;。
このブル8のコンマスだった山口裕之先生は、練習が大変だったと
おっしゃってましたよ。おそらくN響が朝比奈先生にみっちりしごかれた
結果の大名演だったのでしょう。

[730] Re^4: 朝比奈隆さん、御逝去 投稿者:吉岡伊豫守爛柯 投稿日:02/01/06(Sun) 00:51 <URL>
> このブル8のコンマスだった山口裕之先生は、練習が大変だったと
> おっしゃってましたよ。おそらくN響が朝比奈先生にみっちりしごかれた
> 結果の大名演だったのでしょう。

古いN響メンバーは、おっさんの棒に何とか着いて行けるのだが、新しいメンバーにはあの指揮は????。古参部隊が入ってから新兵部隊が参入すると云った部分が散見されますね。特にパウゼノ後は。

[731] Re^5: 朝比奈隆さん、御逝去 投稿者:ぽぴぃ 投稿日:02/01/06(Sun) 10:05
> 古いN響メンバーは、おっさんの棒に何とか着いて行けるのだが、新しいメンバーにはあの指揮は????。古参部隊が入ってから新兵部隊が参入すると云った部分が散見されますね。特にパウゼノ後は。

もしかしたら指揮が見にくくて大変という意味だったのかも???
その点はいつか山口先生にうかがっておきます。
僕には世間で言われるほど朝比奈先生の指揮は分かりづらいとは
思いませんが・・・ヤマカズは・・・あれは分からん(笑)

[733] Re^6: 朝比奈隆さん、御逝去 投稿者:tsumu 投稿日:02/01/07(Mon) 00:37 <URL>
> もしかしたら指揮が見にくくて大変という意味だったのかも???
> その点はいつか山口先生にうかがっておきます。
> 僕には世間で言われるほど朝比奈先生の指揮は分かりづらいとは
> 思いませんが・・・

今、N響とのブル9をTVでやっておりますが...

一アマチュアのたわごととして言わせていただければ、ちゃんと
練習した上で、あの棒、あの音楽作りでオケが混乱するとすれば、
それはオケが悪いと思います。

マーラーやストラヴィンスキー、リヒャルトならともかく、ブルッ
クナー、それも8,9なら、朝比奈の指揮法はプロのオケががたが
た騒ぐほどわかりにくいスタイルではないと思いますが。それにつ
いて行けないとすれば、オケの方がどうかしていると思ってしまい
ますが、それは言いすぎ?

[718] Re^2: 朝比奈隆さん、御逝去 投稿者:tombi 投稿日:01/12/30(Sun) 15:58 <URL>
> の素晴らしさに開眼しました(@@)。あと、ライヴではシカゴ響との5番、
> N響との8番が大変感動的でした。これらはいずれ放送録音をCD化して
> ほしいものです。

私はこの両方が一緒になってしまっていたようです。m(__)m

[715] Re: 朝比奈隆さん、御逝去 投稿者:tombi 投稿日:01/12/30(Sun) 10:08 <URL>
表の掲示板を書き終えてこちらに来たらこっちにもやはり、ありましたか。

表のBBSのコピペになってしまいますが、
ベートーベン、ブルックナーで素晴らしい演奏を聞かせてくれました。特にブル8。ジャンジャンでの録音を始め、シカゴ響を振った演奏もアメリカ人に圧倒的な感銘を与えました。幸い昨年の第9の録音があります。それで彼のことを偲びたいと思います。

もっとも深い感銘を与えてくれる世界に冠たるマエストロ、日本人指揮者でした。

謹んで哀悼の意を表します。合掌。

都響とのブル7も、フローリアンライブと並んで、最高の置きみやげとなりました。N響とのロマンチックもありましたねえ。

[723] コダーイの無伴奏 投稿者:オグラ 投稿日:02/01/02(Wed) 12:52 <URL>
あけましておめでとうございます.
 私の方の凍りついたような掲示板に書き込んでいただいたので,申し訳無く思い,こちらにも書かせてもらいました.今年も宜しくお願いします.

 昨年末は,コダーイの無伴奏チェロ・ソナタをいろいろと聞いてました.手持ちのCDを探したら, Yuli Turovsky, Yo-Yo Ma, Pierre Fournier の3人の演奏のものがありました.また,「メイプル音楽堂」というHPでは,シュタルケルさんが50年前に演奏したというものがありました.第一楽章全部と,第三楽章の途中までをWMAで聞けます.録音技師がビーラ・バルトークの息子のピーター・バルトークということです.
 ちなみに,メイプル音楽さんのURLは,http://www.ne.jp/asahi/my/maple/msm/audiocd2.htm です.
 上記の演奏をそれぞれ聞き比べました.「どのような観点で聞くのか」によって評価は分かれるのでしょうが,私は50年前のモノラル録音のものが迫力を感じました.第3楽章には,ハンガリーの民俗音楽に欠かせないバグパイプや笛の音を思わせる部分がありますが,これが一番生き生きと表現されていたと思うからです.これは今となっては中古のアナログレコードでしか入手できないようですが,ぜひとも全部聞いてみたいものです.
 手前みそですが,昨年の後半,妻はたまたまバルトークのミクロコスモスというピアノ曲集を練習していました.これは,上記のピーターのために作られた練習曲集だそうですね.その妻にも50年前の演奏を聞かせましたが,私と同じように迫力を感じたようで「すごい」と言ってました.ちょっと飛躍がありますが,ミクロコスモスの製作意図が成功したのだと私は思いました.ピーターは音楽家にはならず録音技師になったのでしょうが,子供の頃からの素養があってこそ,素晴らしい録音ができたのではないかと,勝手に思っております.

[725] Re: コダーイの無伴奏 投稿者:tombi 投稿日:02/01/04(Fri) 00:32 <URL>
>  昨年末は,コダーイの無伴奏チェロ・ソナタをいろいろと聞いてました.手持ちのCDを探したら, Yuli Turovsky, Yo-Yo Ma, Pierre Fournier の3人の演奏のものがありました.また,「メイプル音楽堂」というHPでは,シュタルケルさんが50年前に演奏したというものがありました.第一楽章全部と,第三楽章の途中までをWMAで聞けます.録音技師がビーラ・バルトークの息子のピーター・バルトークということです.
>  ちなみに,メイプル音楽さんのURLは,http://www.ne.jp/asahi/my/maple/msm/audiocd2.htm です.
>  上記の演奏をそれぞれ聞き比べました.「どのような観点で聞くのか」によって評価は分かれるのでしょうが,私は50年前のモノラル録音のものが迫力を感じました.第3楽章には,ハンガリーの民俗音楽に欠かせないバグパイプや笛の音を思わせる部分がありますが,これが一番生き生きと表現されていたと思うからです.これは今となっては中古のアナログレコードでしか入手できないようですが,ぜひとも全部聞いてみたいものです.

メイプル音楽堂さんはうちにも昔来ていただきましたよ。過去ログの91番にあります。私もシュタルケルのものをバークシャーより購入したのですが、なんとこれが日本録音のstereo盤でした。PHILIPS盤とは別テイクなので、あの「松ヤニが飛び散るような」と評された盤を手に入れなければと思っています。私が持っていないのは恥ずかしいことですよね(^_^;

>  手前みそですが,昨年の後半,妻はたまたまバルトークのミクロコスモスというピアノ曲集を練習していました.これは,上記のピーターのために作られた練習曲集だそうですね.その妻にも50年前の演奏を聞かせましたが,私と同じように迫力を感じたようで「すごい」と言ってました.ちょっと飛躍がありますが,ミクロコスモスの製作意図が成功したのだと私は思いました.ピーターは音楽家にはならず録音技師になったのでしょうが,子供の頃からの素養があってこそ,素晴らしい録音ができたのではないかと,勝手に思っております.

ピーター・バルトークなど詳しい情報有り難う御座いました。済みません。無伴奏もミクロコスモスも50年前の演奏というのがどなたの演奏なのかよく分かりません。今後のためにご教示願えませんか?

[728] Re^2: コダーイの無伴奏 投稿者:オグラ 投稿日:02/01/05(Sat) 18:47 <URL>
> ピーター・バルトークなど詳しい情報有り難う御座いました。済みません。無伴奏もミクロコスモスも50年前の演奏というのがどなたの演奏なのかよく分かりません。今後のためにご教示願えませんか?

 すいません.私の書き方がまずかったようです.
 「50年前の演奏」というのは,シュタルケルが演奏した無伴奏の50年前の録音のことです.実際に演奏したのは正確には50年前ではないでしょう.シュタルケルはその後も同じ無伴奏を何度か録音し直したと聞きました.
 ミクロコスモスは,芸術性の高いピアノの練習曲というものでしょうから,それほど数多くは録音されてないように思います.それでも,誰だったかは覚えておりませんが,全曲を録音したCDを見た記憶があります.これはそれほど古くない録音だと思います.ちなみに,私の手元には,バルトーク自身が演奏したミクロコスモスの一部がCDとしてあります.

[707] 聖誕快楽 投稿者:月注斎 投稿日:01/12/25(Tue) 00:55 <URL>
オネゲルのクリスマス・カンタータ。
この日の音楽チョイスには是非ひとつ。
きっと敬虔な気分にひたれます。

[700] 中欧の響き 投稿者:月注斎 投稿日:01/12/17(Mon) 22:05 <URL>
昨夜のNHKで池辺晋一郎師匠がピアノで「シンフォニエッタ」をはじめヤナーチェク節を披露してました。
バルトークにコダーイも聞けたのですが、やはり中部欧州の響きはたまりません。
個人的にはバルトークの「ルーマニア民謡」はピアノ+ヴァイオリンソロの方が好きですけど。

[703] Re: 中欧の響き 投稿者:tombi 投稿日:01/12/19(Wed) 21:58 <URL>
ハンガリーなどは特にマジャールのアジア系の血が我々の心に感応するのかも知れませんね。バルトークの「弦・チェレ」なんか私、聞きながら、何で歌舞伎が始まるのかしらなんて思ってしまいました。エネスコも良いですよね。ヴァイオリンが良いというのも当然と言うような気がします。南欧系のジプシーとか色々な血が混じって良い音楽を作っているような気がします。合唱王国のエストニア3国とも近いわけだし。色々と面白いものがあると考えさせられます。

チンバロンとガムランのあの楽器(なんて言いましたっけ)、鉄琴とティンパニーほどの違いはあるのですが、何か共通するものすら感じます。

[705] Re^2: 中欧の響き 投稿者:月注斎 投稿日:01/12/22(Sat) 11:58 <URL>
> チンバロンとガムランのあの楽器(なんて言いましたっけ)、鉄琴とティンパニーほどの違いはあるのですが、何か共通するものすら感じます。

バリガムランの鍵盤はグンデル族と総称されますが、サイズによって名前が異なるのは洋オケの弦群と同様です。

来年になったら僕の属する大阪のガムラングループ「ギータ・クンチャナ」のサイトをいじるようになるので、ガムランを普及すべく頑張ります。その節には宣伝させてくださいね!

[701] Re: 中欧の響き 投稿者:tsumu 投稿日:01/12/18(Tue) 10:35 <URL>
自分は中欧音楽の熱心な聞き手とは決して申せませんが、折りに触れ
耳にする中欧の作曲家の音楽には、琴線に触れるものを感じます。
特にバルトークなんかはたまりませんね。

> 個人的にはバルトークの「ルーマニア民謡」はピアノ+ヴァイオリンソロの方が好きですけど。

私も同感です。編成が大きくなると、どうしてもアンサンブルの「合わせ」
の要素が際立ってしまい、曲の自由奔放さといいますか、闊達さがスポイル
されてしまいますよね。あと音色的にも、ヴァイオリン・ソロの方がこの曲には
向いているように思います。
あと、この曲にはチェロ+ピアノというアレンジもありますが、これもヴァイオリ
ン+ピアノの編成と並んで、なかなかいいですよ(^^)

[704] アカデミー賞 投稿者:tombi 投稿日:01/12/21(Fri) 22:54 <URL>
アカデミー賞が発表されました。(加藤さんところのサイトで事前に知ることができましたが。)皆さんはそれぞれどのように感じられましたか?アバドの「ファルスタッフ」やゲルギエフの「ハルサイ」はこのフォーラムでも取り上げました。今年は新盤だけでなく旧盤の復活、ヒストリカルがすっかり表舞台に出てきた年だったような気がします。PHILIPSの歴史的名盤、オーパス蔵、オペラのチェトラなど。感慨深いものがありますねえ。